ワクチン
病院選びのページにも出ました、ワクチンのお話しです。しでんくんは我が家にやってくる前、ブリーダーさんのところでワクチンを一回打っています。2種でした。我が家に来たのが生後2ヶ月で、少ししたら2度目のワクチンを打たないといけませんでした。ワクチンを打って免疫ができるまではまではお散歩もだめ、地面に降ろすのもだめ、ということで、まだしでんくんはおうちの中でしか歩いていませんでした。ブリーダーさんには2度目のワクチンを打つように言われていました。ただ、8種がいいのか、5種がいいのか、それは病院の先生と相談してくださいとのことでした。8種というのは8種類の病気に対して免疫がつくということで、当然その方が安心だと思いますよね。値段は5種が5500円で、8種はもうちょっと高かったと思います。近所の動物病院で8種を受けました。先生と相談して8種にしましたが、これが大失敗。8種なんかにしてしまった我々がいけないんです。こんな小さなしでんくんに8種なんて重過ぎたんだと思います。今でもそのときのことを思い出すと後悔してしでんくんに本当にかわいそうなことをしてしまったと思っています。わんわんは自分で選択できないのだから飼い主がよく考えていろんなことを選んであげないといけないんですね。

8種を打たれたしでんくんはおうちに帰ってしばらくするとぐったりしました。背中かお尻が痛いのか触ると悲鳴をあげ、すわることもできなくなりました。丸1日ぐったりとしてよだれをたらし、病気になってしまったんです。ワクチンてそういうものでしょうけど、見ていてつらかった。わざわざ病気にさせてしまったんですから。二日目からだんだんよくはなりました。でも、学習したことが消えたようです。おすわりも覚えていたのにできなくなっていました。やっと元気になってきたしでんくん。でも小さいしでんくんはもう一回ワクチンを打たなきゃいけないんです。まだまだ小さいしでんくん。8種が重過ぎることはもうわかりました。もう8種はやめようと決めました。病院も変えることにしました。先生が悪いわけではないけど、8種でいいか相談したときにしでんくんの大きさとか月齢をもう少し考えてくれればよかったと、勝手ながら思うわけです。ポメラニアンは成犬でも小さいのに、3ヶ月のしでんくんは8種を受けるには小さすぎたんですね、きっと。それに後で聞いたのですが、注射をする前に体温を計らないなんてだめなんだそうです。その先生、計らなかった。というわけで、次のワクチンから病院を変えることにしました。
生まれて3度目のワクチン。病院に向かう車の中でしでんくんは吐きました。下痢もしました。茶色い透明っぽい下痢でした。とりあえず家に帰って出直しました。しでんくんは車に乗ると嫌なことが起きると思って体が反応したのでしょうか。車酔いです。今までなかったことです。しでんくんの下痢便を持って再度病院に向かいました。しでんくんは具合が悪かったと思います。でもまた次行っても同じことだと判断して行きました。今度の病院は知人の紹介で、我が家からは少し遠く、不安でしたが、先生がいいという話しで、その先生に頼る気持ちでした。
病院では一人待って、しでんくんの番になりました。しでんくんは私にしがみついて診察台件体重計の上に降りようともしません。怖かったんだね。先生にしでんくんの下痢便を見せ、車での様子を説明し、さらにワクチンの話しをしました。しでんくんを抱っこしつつ診察してもらい、しでんくんの下痢はこのままおさまれば問題はないということでした。しかし、こんな状態でワクチンを打つのはよくないということで、その日は診察だけで帰ってきました。初診料1000円でした。

それから2週間後、また病院に連れて行きました。前回8種でとても具合が悪いのを経験しているので、今回は先生と相談して5種にしました。川や海などで水遊びをしなければ5種のワクチンで大丈夫でしょうということでした。水遊び、させません。5種でお願いします、ということで5種を打ってもらいました。具合悪くなっちゃうかなあ、不安でどきどきでした。5種でもやっぱり具合悪くなりました。でも、8種のときとは大違いで、半日寝て(多分具合悪くてよく寝れなかったのかもしれないけど)あとは元気になったようでした。ただ、5種を打ってうちに帰ってきてしばらくしたらやっぱり背中かお尻が痛くなったようで、お布団に寝かせるため抱っこしようとしたら「キャン」と悲鳴をあげました。仕方ないのでバスタオルの上にしでんくんを移動させ、バスタオルの両側を一人ずつ持って持ち上げ、そのままお布団の上に寝かせました。そのまま半日ねんねしてました。そばにいてあげたほうが不安がなくていいと思い、私も横についていました。そんなんで、しでんくんの0歳でのワクチンは終了しました。

次の年。しでんくん1歳。またワクチンを打たないといけない時期がやってきました。もう1歳だし、体も1年前から大きくなっているし、具合悪くなったとしてもそんなに悪くならないだろうと思い、また5種を打つことにしました。今回は朝9時に打って、2時間後の11時頃から夕方の4時半頃までダウンしてました。今回はいきなり腰が立たなくなりました。私のほうに駈け寄って来ようとしてがくんと腰を落とし、そのまま動けないようでした。しでんくん自身びっくりしていました。私達も驚いたけれど、ワクチンのせいだからとそおっとお布団に寝かせ、そのままねんねさせて一眠りしたらまあよくなっていました。それが夕方の4時半でした。

しでんくんはワクチンを打つたびに具合が悪くなるので、お医者さんと相談して次のワクチンは3年後にしましょうということにしました。わんわんの中にはこういった、ワクチンに弱い子もいるとのこと。しでんくんは次のワクチンは3年後です。


ワクチン3年後 (2007年6月19日追加)

さて、3年経ちました。しでんくん4歳です。ワクチンの季節がやってきました。今年はワクチンを受けさせないといけないと、暗い気持ちでしばらく過ごしていました。しでんくんは無事4歳になって、体も成犬の大きさだし(3キロ)、とても健康です。よし、行こう、そんな一大決心をして、6月のある日、病院に行きました。5種を受けるように先生と相談しようと思っていました。

しでんくんの番になりました。しでんくんを診察台に座らせるなり、先生が待ってましたとばかり、「ワクチンですが、」とお話しを始めました。私達がワクチンに対して異常に警戒しているのを察してか、早く教えてあげたいと思ったのでしょう。先生の説明によると、しでんくんがワクチンで異常に具合が悪くなるのは、ワクチンにアレルギーがあるかららしいです。正確にはワクチンのたんぱく質にアレルギーがあるらしいです。そういう犬がしでんくんばかりでなく、結構いるとのこと。

で、今年はまず、血液検査で病気の抗体を調べ、もし抗体がまだ十分あるようなら、ワクチンは打たなくて良い、と。もし、抗体がなく、ワクチンを打つとしたら、まずアレルギーの予防注射をしてから、3種のワクチンを打ちましょうと。費用は血液検査(犬ジステンパー・パルボ抗体検査)が4000円、アレルギーの予防注射が3000円(確かそのくらい)とのことでした。もし3種を打つことになったら、予防注射を打ってから15分位してワクチンを打つそうです。

というわけで、今年はしでんくんはまず、抗体があるかどうか、血液検査をすることにしました。抗体の血液検査の結果は1週間くらいかかるので、その日は血を採って帰宅しました。5日後病院から電話がありました。しでんくんには十分抗体があるとのことでした。詳しく説明していただいたのですが、確か、基準値が60くらいのところ、しでんくんは1000くらいあるとのこと。ちょっと記憶が定かでなく、正確でなくて申し訳ありません。とにかく、大丈夫とのことで、今年、しでんくんはワクチン打ってません。この3年の間に犬の医療も進歩したってことなのかなあ。よかったよかった。