ルーマニア

 2003年7月
 いつか東欧に行ってみたいと思っていた。東欧諸国のりんご栽培にとても興味を持っていた。そして、ついに ルーマニアを旅した。そこはリンゴはじめプラム、モモ、ブドウなどたくさんの果物をつくる農業国だった。1996年社会主義が崩壊した後も経済の混乱は続いているが、人々は皆生き生きと暮らしていた。農村にはまだ馬車が走り、何もかも遅れてはいるが、農業も含め、将来この国は必ず発展すると感じた。まだ「ふじ」りんごは栽培していなかった。あるりんご農家の人と仲良しになった。彼に「ふじ」栽培を勧めたら、いっしょにやろうということになった。これから彼とルーマニアに「ふじ」を植えることを決意した。

 吸血鬼ドラキュラのモデルになった ブラン城。世界的に知られるこの小説はアイルランド人が書いたもので、事実とはかけ離れているとルーマニア人は言っていた。実際の彼はトルコ軍からルーマニアを救った大変な英雄だった。ただし、異常な残酷さは持っていたらしい。  ルーマニアの首都 ブカレスト 人口233万人の大都市。農村部との格差を強く感じた。
 ドイツを源とするドナウ川はヨーロッパ8カ国を流れ黒海へ流れ込む。世界遺産にも登録されているこのドナウデルタは広大な湿地帯でさまざまな野生の生物が住んでいた。ここをボートで下り感動した。ルーマニアには見所がたくさんあった。それにしても夏の黒海で泳ぐことができて最高だった。  ルーマニア国立果樹試験場の育種部のDr.ルーカとのスナップ。同行した、娘あかねと私の母。この試験場からたくさんの新品種を世に送り出していた。