一週間のクルーズの旅に行ってきました。

 2010年の秋に「2011年5月出発、横浜発、横浜着の簡単クルーズ」を見つけました。
咲けや桜さんがたびたび紹介してくださる韓国へは3回ほど行っているのですが、まだ釜山と済州島には行った事が無いので、ちょうど「上海、済州島、釜山を巡る9日間のクルーズ」というのがあり 気晴らしにちょっと乗ってみようと思って申し込みました。
 ところが 2011年3月11日のあの原発事故のため そのアメリカ船は逃げ帰って(もともと来なかった?)しまい催行中止になってしまったのです。

 そして今年の5月改めて そのクルーズが催行されることになったのです。今回は韓国のヨスで万国博覧会があるとかで「上海、済州島、ヨス9日間」のコースになってしまったので 止めようかと随分迷ったのですが「釜山、済州島、鹿児島7日間」というコースがあり 行ってみることにしたのです。

 船はロイヤル・カリビアン社のレジェンド・オブ・ザ・シーズで7万t、全長264m全幅32m乗客数1804名乗員数726名のカジュアル船です。
 クルーズ船はクイーン・エリザベスのように落ち着いて優雅な高級ラグジュアリー船(客室の等級により差別?でなく区別がある)とか 日本の「飛鳥」のような中間のプレミアム船とか 今回の家族連れや団体客いっぱいのお手軽大型カジュアル船など いろいろなタイプがあります。

 テレビなどで クルーズの旅番組などを見ると 日本発の世界一周クルーズなどは 乗客はほとんどが日本人。寄港地から次の寄港地までは一週間から十日あり その間いくら船内の催し物がいろいろあるとはいっても 地中海の真ん中で 日本人ばかりでハッピを着て盆踊りを踊ったり、樽酒の鏡割りをしたりして何が面白いのか・・・いくら「世界中何処へ行っても日本語」でもやはり せっかく日本を脱出したならいろんな国の人達がいっぱい居てカタコトの英語とジェスチャーと笑顔で一緒に旅するほうが楽しいのでは・・と思っているのですが・・。
 とは言いながら 今回のクルーズは乗客中1500名は日本人だとか。さてどんな旅になりますことやら・・。


写真  今回のクルーズ船レジェンド・オブ・ザ・シーズ号
    中央吹き抜けのエントランス。部屋のある7階から覗いて。
    9階プール。寒くてほとんど泳いでいなかった。他に屋内プール有り。

 何しろ飛行機に乗らなくて良いので とてもラクチン!
横浜駅の近くに住んでいる娘の顔を久しぶりに見てから大桟橋へ。生憎のシトシト雨でしたが無事に乗船。
 まずは乗船説明会、その後避難訓練。これは例の横倒しになったコスタ船の事故後 特に厳しくなったようで、乗客名簿片手に個人チェックして欠席者は呼び出していました。全員参加するまで出港しません!と言っていました。夕刻出港。

 7万tの船も日本近海はけっこう揺れるとかで、私もちょっとおかしくなりフロントで酔い止めを貰って飲みました。薬を飲むと少々ぼんやりして すぐ眠くなりますね。
 二日目は終日クルージングで四国沖から九州との間を通り関門海峡を抜けて 韓国の釜山まで行きます。
曇り空なので遠くも見えず、海もたいして綺麗でもなく 酔い止め薬で気分もどんよりと、船の図書室で借りた向田邦子の本を読んだり半分眠ったりして一日を過ごしました。


写真  主にディナーの4階5階レストラン。夕食は時間と席が指定されている。
    主に朝とかお昼に利用していた最上階のブッフェレストラン。
      スタッフに日本人はあまり居なかった。
   堰@ 部屋を掃除した後 ゾウ、白鳥、犬、ブタなど可愛いタオルの動物が
      置いてある。一番気に入ったのがこのお猿さん。


釜 山 に て

 三日目の朝、韓国の釜山港着。良い天気。
この日は 蟹料理付の市内観光に参加で、まずは海雲台へ食事に向かいました。咲けや桜さんもついこの間「白磁の人」のキャンペーンの旅で海雲台へ行かれていたようですね。
 このあたりの蟹料理は有名でものすごく賑わうのだそうですが、蟹付きの食事の出来はマアマア?でしたね。

 次は新世紀百貨店。
ここは世界一広い(アイススケート場、映画館その他の施設も含む)ということでギネスブックに載ったとか。デパートなどで買い物することもないので 地下の食品売り場へ。ここで果物の女王と呼ばれるマンゴスチンを見つけました。因みに王様は私も大好きなドリアン。韓国といえども立派な百貨店だから さぞかし・・と思いきや何と6個で7480ウォン、一個90円もしません。大喜びで早速フードコートで食べてみました。中身はふっくら真っ白で甘さと酸味が効いて とても美味しかったのです。
 円高のせいもあるのか かなり物価は安く感じました。

 次はロッテ免税店。ここでは 唐辛子入りのチョコレートを見つけたので ちょっと珍しいかなと思いサークルの仲間用に購入。次は釜山を見下ろす高台にある竜頭山へ。生憎この時は曇っていて街や港は見晴らせませんでした。


写真  カニ料理の最初に出ている小鉢。日本の突き出しのような感じでしょうか。
      気に入ればお代わりが出来ます。
   堰@店の水槽には 蟹がいっぱい!
      竜頭山公園の鐘。韓国の鐘は低く釣ってある。

 次は国際市場へ。衣類や生活用品のお店がずらり。
途中に屋台がずらりと並んでいる場所があって小休止。韓国ドラマに ちょっとおやつにと「トッポッキ」を串で刺して食べる場面が良く出てくるのですが それをやってみたくて屋台へ突進しました。「トッポッキ」は韓国のウインナーのような形のお餅で いろいろな調理法があるようですが 屋台では甘辛い味付けにしてあります。
 トッポッキ一人前3000ウォン、大きな餃子4個2000ウォン〆て350円でした。おいしかった〜〜。

 一番行ってみたかった最後のチャガルチ市場は 韓国でも有名な魚市場だそうです。
船内へは果物、生もの、発酵食品(キムチなど)は持ち込み禁止なので ここは見学するだけでしたが 太刀魚、イシモチ、ボラ、ヒラメ、エイ、ホヤその他何でも有りのようで とても面白い場所でした。

 船に戻っての夜のショータイムはロンドンを拠点にヨーロッパやアジアで活躍しているというカワムラ・トモノという若い女性のピアノコンサートでした。ミノリンさんのお嬢さんもこんな風に「飛鳥」でピアノを弾かれたのかな・・と思いながら楽しい時間を過ごしました。


写真  チャガルチ市場。太刀魚が一番たくさん並べてあった。
   堰@同じく市場の中で。ホヤはどうやって食べるんでしょうか。
      クルーズ船が着くと港の埠頭で韓国舞踊や音楽の演奏がある。
      踊りが終わった女性たち。


済 州 島 に て

 4日目は早朝済州島着。生憎の小雨の中 朝から済州島の世界自然遺産めぐりに出発です。
済州島は韓国の最南端に浮かぶ最大の島で 中央に韓国最高峰のハルラ山1950mが聳える島です。2007年にハルラ山、城山日出峰、拒山オルム溶岩洞窟系が世界自然遺産になりました。近海を流れる黒潮の影響で一年を通して暖かく 韓国では東洋のハワイ?といっているそうです。島は4時間程で車で一周できるそうです。
 もともと独立国だったので朝鮮半島とは異なる文化や風習が残っているとか。

 まずは万丈窟マンジョングル。
ハルラ山の噴火によってできた溶岩洞窟で30万年前の溶岩流が筋になって流れた様子が良く分かる洞窟内を見学。

 次は城山日出峰ソンサンイルチュルボン。
 海底噴火によって出来た火山体で日の出を迎えるには最高の名所といわれています。99の岩峰が噴火口を取り囲むという眺めは有名ですが 頂上までは20分かかるというので時間が無く 下から見上げるだけで残念でした。

 次に行った済州民族村は 昔の村の姿が維持されていて民族村として指定・保護されています。
今でもかやぶきの屋根と土壁の家に人々が暮らしていて 日本の白川郷のようなところだそうです。かやぶきの屋根は 一年ごとカヤを上から被せていき十年ほどすると下から腐ってしまうので 新しく葺き替えるのだそうです。その時 そのカヤの中に漢方薬として有名な冬虫夏草が出来るので それを収入源の一つにしているそうです。


写真  城山日出峰。韓国本土の高校生がたくさん旅行に来ていて
     山頂まで人が連なっていて蟻の行列のように見えました。
    民族村のトルハルバン。火山岩でできた石像のおじいさんと。
    民族村の家。今でもここに住んでいる。
     中は現代風になっていた。

 お昼は 済州グランドホテルで 済州郷土料理をいただきながら 民族舞踊を観賞しました。
 その後 例によってロッテ免税店やお土産屋さんに寄って船に戻ると 明日訪れる予定の桜島が噴火したんだって・・とザワザワ。

 夜はフォーマル指定。
ちょっとだけお洒落して行ったディナーが終わる頃 ウェイターのフランシスが「あと10分で日本語の歌を歌うから帰らないで待っていてね」というので(私もこの位なら英語でも分かるノダ)隣にある中央ステージに日本人の歌手でも登場するのかと思っていたら そのうちにケーキを掲げたコックさんたちを先頭にウエイターやウエイトレス達がナプキンを振りながらゾロゾロ登場。センター階段にズラリ並んでカタコトの日本語の挨拶があり 後サンタルチアを客席も一緒に歌い 最後にメモを見ながらも日本語の歌を大合唱してくれ大盛り上がりでした。

 食事後は船長主催のリピーター歓迎パーティーに出席。
シャンパンなどの飲み物と果物、ちょっとしたおつまみなど片手に 船長の挨拶があり 最高利用者のリピーターの女性が表彰されました。最高利用者ってスイートに何十回乗っているの?世界一周何回したの?という感じでした。

 夜のショーはパントマイム。これは言葉は要らないから外国人のでもOK。観客を動員(私も参加)して大爆笑の大騒ぎでした。


写真  グランドホテルの韓国舞踊。
    フォーマルディナーの後のコックさん達の挨拶。
    リピーター歓迎会で船長、副船長と一緒に。
     私がちょっと小さくみえる?


鹿 児 島 に て

 今日は最後の寄港地、鹿児島です。
といっても直ぐに下船はできません。着岸すると同時に出入国係官が乗り込んできて 船内で全員日本への入国手続きを済ませないと下船できないのです。手続きや下船の順番は常に最上階の客室から・・つまりスイート船室の乗客からです。船底は最後。

 夫は仕事で何度か鹿児島には訪れているので 初めての私に合わせて「薩摩藩島津家ゆかりの地めぐり」の観光に出かけました。
 出発してまず照国神社へ。「今日は1日安全運転をしてくださるベテランドライバーの〇〇さんで〜す!」パチパチパチ!と紹介されてすぐに最初の照国神社に到着!・・と思ったとたん がチャ〜ン!!と衝撃が。やってしまいました物損事故。よりによって神社の建物の角に・・バスの前方ライトの下がボコンと欠け落ちてしまい扉がちゃんと閉まらなくなってしまいました。
 でもまあ、対向車でも無く、人身事故でも無し、まあこの程度で済んだのは神様のお陰?という事でしょうか。

 次は桜島と鹿児島市内を見晴らす城山展望台に行きました。
船が着いた時噴煙を上げていた桜島の火山灰で少々霞んでいた桜島が 午後になって又噴火しパラパラと細かい灰が降るので地元の人達の中には傘をさしている人もいました。昭和47年鹿児島国体の有った年に桜島の噴火があり それ以来噴火し続けていて 昨年はなんと996回もあったとか。今年ももう500回になるそうです。私達が鹿児島に滞在していた半日間だけでも3回噴煙が上がりましたから 地元の方達は大変な事でしょうね。最後に島津家の別邸だという仙厳園と尚古集成館を見学して船に戻りました。

 夕食のテーブルは6日間メンバーが決まっているので 同席の10名とウエイターともすっかり顔なじみになり その日一日のそれぞれの観光など情報を交換したりして楽しく過ごしました。
 この日は真夜中に最上階のプールサイドで「星空のパーティー」の予定だったんですけど 生憎の小雨で室内パーティーになってしまいました。


写真    鹿児島 照国神社本殿
    照国神社の島津斉彬公の像
   堰@照国神社で結婚式をあげる花嫁とその妹さん

 六日目は鹿児島から横浜に向けて終日クルージングでした。
船内は カジノ、ショッピング(これは船が航行中のみ)他にロッククライミング、ミニゴルフ、卓球、プール、ラインダンス教室、社交ダンス大会、カラオケ大会、メインホールでのショー、折り紙教室、タオルで動物を作る講習会などの各種催物や図書室、マージャンやトランプなどできるゲーム室などもあり各人それぞれに楽しんでいたようです。

 椎名誠さんのコラムには旅行会社JTBの貸切とか書いてありましたが 日本の旅行会社各社が入っていましたから 共同で日本側が「日本近海お手軽クルーズ」を企画したのでは?と思います。

 1500名の日本人の他には台湾などのアジアの人達が多少と欧米系の人が少々乗っているだけでした。大多数の年配の日本人のために この船には特別に日本語のカラオケや日本語の図書も入っていて すべての催物には日本語の放送もしくは通訳が付いていました。
 確かにこれは気楽。毎日 街中のちょっと豪華な施設でお楽しみ会をやっているような気分。
荷物はそのままで良いし、疲れたらすぐ部屋で横になれます。家族連れにはキッズルームがあり、ベビーシッターもいます。何より足腰が弱ったり車椅子だったりの旅には最適です。

 ミノリンさんのように車椅子のお母様をお連れするもよし これから私達も年を重ね 自身や連れ合いが遠出できなくなったような時には ちょっと日常を離れのんびりするためにクルーズに出かけるのも良いと思います。
 日本発着の日本人いっぱいのクルーズも ちょっとした気晴らしには これも又良し、といったところでしょうか。

 7日目早朝、無事に横浜港に戻りました。


写真  城山展望台からの鹿児島市内と桜島。火山灰で霞んでいる。
    島津家別邸から見る桜島。旗には丸に十の字の印が。
    7日目快晴の横浜に帰港。