■ 位置・場所による分類
1) 山岳トンネル (山岳部でのトンネル)
2) 都市トンネル (都市部でのトンネル)
3)
水底トンネル (海・湖・河の下にあるトンネル)
■ 使用目的(利用目的)による分類

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1)
交通運輸用トンネル
道路,鉄道,地下鉄,地下駐車場,地下河川,運河など
2)
用水(路)用トンネル
上水道,水力発電用,工業用水用,灌漑用など
3)
公益事業用トンネル
電力用,ガス用,通信用,下水道など/共同溝も含む
4)
地下空間
地下街,地下発電所,地下貯蔵施設など
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※ 共同溝 (電気・ガス・通信線などが共に通る、矩形/円形のトンネルの総称) |
■ 施工方法(施工方式)による分類
1) 山岳トンネル[工法]
※ このサイトで後述。
2) 開削トンネル[工法]
地表から地面を掘削して、トンネル構造物を構築後、埋め戻す工法。
3) シールドトンネル[工法]
シールドマシンという機械を地盤中で掘進させて、
トンネル構造物を構築する工法。
シールドトンネル工法には、更に細分化して各種の工法があります。
その説明については、このサイトでは割愛させていただいております。
4) 沈埋トンネル[工法]
予め地上で、分割したトンネル構造体を構築し、所定の場所に
移動させてから、海底/湖底などに沈めてトンネル構造物とする工法。
■ トンネルの呼び方
業界では通常、位置・場所,使用目的,施工方法による分類を組み合わせて呼びます。
青函トンネルや東京湾横断道路トンネルは、海の底にあるので、水底トンネルです。
ですが、施工方法は、それぞれ異なっています。
青函トンネル ⇒ 山岳トンネル工法
東京湾横断道路トンネル ⇒ シールドトンネル工法
したがって、青函トンネルは、「山岳トンネル工法による水底鉄道トンネル」となります。
東京湾横断道路トンネルは、「シールドトンネル工法による水底道路トンネル」となります。
都市部においても、施工方法に「山岳トンネル工法」を用いるとすれば、
山岳トンネルと呼ぶこととなります。
このサイトでは、私が携わっている理由から、
「山岳トンネル工法」による「山岳道路トンネル」を主に扱っております。
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