アレルゲンとしてのカビとその対策   

 

 

 

重症・難治性アレルギー性疾患の方においては、カビがアレルゲンになっていることが多い。

室内で見られるカビは20〜30種類。 季節により胞子は屋外大気中にも浮遊している。

白癬菌・カンジダなど人体に棲むカビや、乾燥を好むカビもアレルゲンになっていることがあるが、

多くは高温多湿(温度20〜30℃、湿度70〜90%)を好む住居内のカビが呼吸器系疾患のアレルゲンとなっている。

カビ対策では、ダニ対策と共通点が多く栄養源除去、除湿、換気、送風が要点となる。

 

浴室  設計にあたり窓を天井まで広げて作り、開放面積を広くとる方法が自然乾燥を得られやすいが、冬季の暖房効率は落ちてしまう。換気扇や浴室乾燥機を設置するのが現実的な対応であるが、機器のメンテナンス・寿命を考慮しておく。

日常使用では、湯船の残り湯は残さず捨てるのが好ましい。洗い場の壁面・床の石鹸分を最後に熱いシャワーで洗い流し、バスタオル等で水気の拭き取りをしておくと栄養源を除くことができる。

カビとり剤を使用する場合には換気に十分注意する。気管支の弱い方が行う場合、塩素系・酸素系製品は避けた方がよい。

 

流し台下・洗面台下

 梅雨から夏は換気のために扉を頻繁に開放する(但し、米びつ等に昆虫の侵入を許す可能性があるのでニンニク片・鷹の爪を入れるなど防虫対策を併用する)。また押し入れ用除湿剤・充電式除湿機を使用するのもよい。以上によってもカビの発生が防ぎ難い場合には、紫外線殺菌灯を設置する方法がある。

キッチン  調理中および調理後しばらくの時間は換気扇を必ず使用する。野菜・果物収納庫内の鮮度管理と、掃除を定期的に行うようにする。

 

押し入れ 収納物は、壁から5cmほど離し、下には“すのこ”を敷く。 梅雨から夏にかけては、外出時にふすまを開放して扇風機を使用しておく方法も有効である(ただし、その部屋は換気扇を回すなどしてダニ・ほこりなどのアレルゲンを屋外へ排出する必要がある)。

 

エアコン フィルターの掃除は月に数回程度は行う必要がある。また年に一回はエアコンの高圧洗浄を業者にお願いする。毎日の運転開始時は多量にカビの胞子が飛ぶことがあるので、30分ほど窓を開けて換気する。運転終了時は30分以上送風にしてエアコン内部を乾燥させる。

洗濯機 洗濯機の洗浄は、洗濯槽用クリーナー、お酢(250ml以上)、酸素系漂白剤のいずれかを用いて定期的に行う。新規購入時は、乾燥機付き全自動洗濯機にして、週に一回以上乾燥機を使用することでカビの発生を防ぐことができる。

 

ベッド・フトン すのこベッドがフトンの乾燥に適している。ベッド床板は天日にあて、定期的に乾燥させる。

 

水槽・観葉植物 置き場所は、建物北側など結露しやすいところを避け、換気良好で排気口に近い場所を選ぶ。観葉植物は小型のものを少数に限る。

 

結露防止 冬季の窓の結露を防ぐためにペアガラスなど断熱性の高いものを使用する。住宅の断熱に欠損がある場所には集中的に結露が発生し、カビによって壁の内部が傷むことがある。乾燥地域であっても必要ならば、部屋ごとに除湿機を使用する。

 

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