南八ヶ岳縦走

2005年5月26日・27日
同行者 K先輩

5月26日

今回はO原が参加できないということで、K先輩と少し考えて、近場でテント場が
標高高くないところ、ということで八ヶ岳に決めた。八ヶ岳はおととし、赤岳から横岳、
硫黄岳と日帰りで縦走したが、赤岳以南も面白そうだったので、今回は南八ヶ岳縦走
することにした。車を2台使用し、1台は下山予定地である観音平にでぽ。
もう1台で登山口の美濃戸口まで上がる。

朝6時30分登山開始。とりあえず行者小屋を休憩ポイントとして目指す。
前回は日帰りで荷物が軽かったので、美濃戸口→行者小屋を1時間半という
驚異的なラップタイムをマークしたが、今回はテント装備と防寒対策のため
ザックが重く、ほぼ標準コースタイム通りの2時間ほどで行者小屋に到着。



一休みして、阿弥陀岳への登りにかかる。阿弥陀岳への登山道は、
一部登山道が雪に覆われていて、藪を書き分けて進まなければいけないような
ところもあって悪い。トラバースするようなところはストックがないとちょっと怖いと思う。
なんとか赤岳と阿弥陀岳の鞍部に到着し、そこにザックをデポして阿弥陀岳の
登りにかかる。阿弥陀岳頂上直下の上りは、梯子と鎖のオンパレード。



斜度もかなりある。雪は無いし、ホールドも豊富にあるのでそんなに難しくはないが、
それなりに危険。鞍部から20分程、丁度槍の穂先を上る感覚で頂上に到着。
10時半ころだったと思う。頂上には犬がいた。



展望は、八ヶ岳の山々は良く見えるが、遠くは霞んでいて良く見えない。
雨の心配は無いが、アルプスの展望を期待していたので
ちょっと残念。正面にこれから上る赤岳の岩肌が聳え立っている。
写真をとって、下りに取り掛かる。

急な斜面を下っている途中、K先輩が「目が回る」といって座り込んでしまった。
軽い高山病のようだ。数分で復活したが、珍しいことだ。

鞍部で再びザックを背負い、赤岳への登りにかかる。赤岳への登りも、
前回経験してはいるものの、赤岳という山を象徴するかのような登りだと思う。
頂上直下は鎖が連続しているものの、決して危険ではなく、アスレチックのように
楽しく登れる。赤岳は、八ヶ岳の盟主らしく、険しいけれども楽しい、
そんな懐の深さを持っていると思う。

鎖を楽しみながら、赤岳の頂上を目指すうちに、霧が出てきた。
霧の中、目指す標高2889m、赤岳山頂に到着。簡単な食事をとり、
嫁に電話したりした。

赤岳頂上山荘でキレット小屋と青年小屋の状況を聞いたところ、
まだ営業していないとのこと。赤岳以南の小屋は、まだどこも
開いていないようだ。時間的に、今日はキレット小屋でテントを張ることになる。

キレット小屋への下りにとりかかる。赤岳の南側の道をキレット目指して下るが、
ここが予想外に危険というか、歩きにくい登山道である。人があまり歩かないせいか、
ザレていてしかも斜度がかなりある。登りだったらきついだろうな、
なんて思いながら延々と下ること1時間半ほど、ようやくキレット小屋にたどりつく。



キレット小屋は案の定締まっていて人気がないので、勝手に軒先にテントを
張らしてもらう。テントの準備ができたところでビールで乾杯。
小屋が風を防いでくれるせいか、思ったより寒くない。ビール3本あけて、
カレーを無理やり食って7時頃就寝。9時、12時、3時と起きて、朝は7時すぎまで寝ていた。

5月28日

翌朝、テントを撤収して出発したのは9時ころ。今日の行程は短い。
まず権現岳を目指す。1時間ほどは比較的歩きやすい縦走路を行き、
権現岳直下の長い梯子(40m!)を登ってほどなく権現岳に到着。



少し休憩して青年小屋への下り、どんどんと高度を下げて、青年小屋に到着。
よさそうなテント場だ。すぐに網笠山の登りにかかり、30分かからず網笠山に登頂。
そこで昼飯を食べて、最後の下り。下山口の観音平までは1時間程度の下り。
あまり長い下りじゃなくて良かった。

今回の縦走では、南八ヶ岳の主要な山々を全て制覇することができた。
時間も1泊2日で急ぐことも無く、楽しくできた。八ヶ岳と言う山は、
コンパクトで町から近い割りに、穂高連峰のような急峻な岩場からなだらかで
景色の良い縦走路もあったりして、すごく楽しい山だと思う。
次回は、北部から南部まで縦走してみたい。

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