CDの音質を改善
CDアイソレーション・ライントランスの製作

UTC A22
仕様

 私達オーディオ愛好家がアナログ・レコードからCDに音楽ソースが変わった為に、便利な事も多いのですが、反面当然デメリットもある訳です。肝心の音質はアナログに勝てないと言うのが一般的な話のようです・・・。
 CDプレーヤーのライン出力から出てきた音を此のライン・トランスで音質改善をしようと言うのが目的の物です。私のCDプレーヤーには600Ωのバランス出力コネクターが付いているのでバランス・ケーブルが直接接続が出来るようにバランス入出力対応で製作しました。前作はWE−111Cと言うリピーター・トランスを使い使用していますが他の物との違いも気に成るところです。そこで今回はUTCのA22を使い製作してみました。A22を使った理由は現在使用しているバッファー・アンプが同社のA20を使ってある為此処ではA22にしました。

 タムラ、ウエスタンエレクトリック製も同様のトランスがあり、DC電流を流さない為に小型の物でも使用可能で600:600Ωの製品は可也の数が有り色々試してみると面白いです。
 注意する事は現在自分の使用している機器のインピーダンスを知っておく事が大切でマッチングが合わないと逆効果になってしまいます。今回使用したトランスは600Ω:600Ωなので CDプレーヤーは600Ω以下で、アンプ側は600Ω以上のインピーダンスでなくてはなりません。
ですが特性表をみて頂くと分かりますが此のA22のトランスの場合には820Ω負荷時の特性が一番良いのが判断でき10〜35Khz付近迄フラットに対して600Ω場合には5KhzKら高域特性が悪くなっています。 我々クラフトマンなら簡単なことです。つまり本機から繋がるパワー・アンプのボリュームを820Ωに成る様に抵抗で調整するか、最も近い1kΩのボリュームに交換すれば良いことに成ります。100KΩの様に大きな入力インピーダンスを持つアンプでしたら∞と仮定してトランス出力の4番と7番間に1KΩ位の抵抗を入れる事で此のA22のトランスを最高のクオリティーで聞く事が可能に成るように思います。UTCのカタログ値を見ると40〜10khzとか本体の印刷は40〜20khzと書いてあるので帯域が狭いと思っている方も居ると思いますが実際にはマッチングを合わせると劇的に特性が変わり予定外の特性になる事が確認できます。
 下記特性表はトランスの1次にオシレーターの50Ωを接続して2次側に3種類の抵抗を変えて測定してみました。青は600Ω、赤820Ω、緑2kΩでの簡易測定の特性で保障出来る内容では有りませんが参考にして下さい。

注意する事はアンプの入力インピーダンスが例えば10kΩ以上の時に何も考慮しないで接続すると6khzから60khzに架けて逆カーブに成り持ち上がってハイ上がりな特性になりますので最悪の状態になります(聞こえる範囲ではないけれど・・)。此のマッチングが合っていないと当然「良い音には成らない」ので使い方を間違えると失敗します。 勿論、現代の優秀なトランスは改善されていて有る程度の範囲ならは調整が要らないトランスやインピーダンス変換、調整等が出来る商品も存在してます。 ただ、何故か分かりませんが、古い時代の古典トランスであるWEやUTC、又は廃品種に成った物が手に入るとロマンを求めて「此れを活用してやろう!」と使いたく成ってしまうのは私だけでは無いようです。

 完成した後、音質を聴き比べる事に成りますが音の厚み、奥行き感やさわやか感等、色々なチェックを行ってみて下さい。一長一短は全てに有るのは当然の事と思うので自分で判断するしか有りませんね!。又、トランスも各社様々な物が有るので試してみると面白いです。アンプを作り替えた位の違いも判る事があり体が「ブルッ」と来る様な「目からウロコ・・・」なんて事も有ると思います。
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