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ジェンセン・スピーカ
エッジ交換

JENSEN JCX-265E Coaxial 2-Way

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スピーカ・エッジにウレタンを使うメーカーがあります。 此れはやはり音が良い為? 又はコスト優先なのでしょうか? 最悪は経年変化でボロボロに成ってしまうのは残念な事です。 私は過去にウーファーのエッジを交換した経験があるので今回も同様の方法で修理を行なうことになりました。 身近な材料でうまく出来ましたので紹介します。

JENSEN JCX-265はシカゴジェンセンの最終作1940年のデザインでコアキシャル同軸2ウエイの18cmスピーカです。 訳あり品と言う事で安く入手しましが、エッジの交換が必要でした。 市販品で対応出来ない為に、自力でエッジのを作る事にしました。 その加工工程を簡単に説明したいと思います。

製作工程
ジェンセンのスピーカを入手しました。 ユニット単品で音を出してみると音が硬く1晩エージングをしてみましたが、エッジが柔らかくなりません。 写真の様にエッジの窪みが無く、ピンと張った状態でした。 大きな音を出しをして数時間後見てみると接着が外れてる場所が出てきました。 此れでは駄目に成ってしまうと思い、エッジを交換する事にしました。
元々のエッジはウレタン製だったと思いますが、今は何かの皮を張ってある様です。 ただ、長い時間使わないと駄目になってしまう様です。 思い切ってエッジを外す事にしました。 大事なコーンが敗れないようにエッジを分解し、接着剤が残って悲惨な状態です。
外したエッジです。 セーム皮の様ですが全然伸びないので一般の布の様にも見えますが良く解りません。 この状態を見ると、長時間のエージングで何とかなる・・・と言う範囲では無さそうです。
フレーム、コーン紙にペイントうすめ液を塗って不要なボンドを拭き取って行きます。
近くの店で綿の布を探しても無かった為に仕方なく綿で出来た服を購入しました。 綿100%の女性用下着です。 おっぱいの辺りの膨らみが丁度良いと思い2枚丸く切抜きました。 余った布、想像できますか?。 とても写真に取れない状態です。 でも、家内のアイディアです・・・。
黒色のコーキングをゆるくして使いますがアルコール等では馴染みません。 色々試した結果、塗装用の「ペイント薄め液」を約2時間程浸しておくと溶け始める事が解かりました。 ユルユルに解けるので、後は筆で布に塗っていくだけです。
5mmのアクリル板を2枚使い、1枚を切って加工して有ります。 膨らみの有る部分は電線を加工して現物合わせ、板から丁度半円の部分が盛り上がっている感じで作ります。
シリコン・コーキング材を上記の様に溶かした後に筆で塗っていきました。布にシリコンが浸透してくると色が濃くなります。指で布を押さえながら型に合わせていきます。 初期準備も不要で、布を置いてシリコンを流し、加工開始です。
加工開始約一晩待って硬化するので、不要な布は切り落とします。 加工した布はアクリルにシッカリ付いてますので、むしる様に外します。  布は可也伸びて、元に戻るか心配になる程ですが、チャンと元の形状に成ります。
12時間程待って完成したエッジを綺麗に切り取った後にセメダインXを使って取り付けました。 一番上の写真と比べ、淵に盛上がりができているのが解ります。 これによって低域も不満なく 本来のジェンセンの音がよみがえりました。 コーン稼動部は約12cmです。

このジェンセンスピーカーは2ウエイスピーカーなのでツイターが付いていますがコンデンサーは既に経年変化して容量が変わっています。 同等品に交換する必要が有ります。

 全体的な印象は決して高級感のあるものでは無いのに、この様な音が出るのか不思議で成りません。 古い年代のスピーカー人気はやはり近代的なスピーカーには無い音が有るという事なんだと思います。