MT複合管
12AU7,6FQ7全段差動プッシュプル
小出力0.6Wミニワット真空管アンプ

12AU7,6FQ7 MINI WATT Push-Pull Amplifie

小型アンプ。 手のひらサイズのアンプを数台作ってきましたが、私は楽器を扱う為に0.5Wでは時々歪感を感じる事があり、気になっていました。 そこでもう少しパワーが欲しいな〜と思いプッシュプル構成で1台行ってみようかな! 球は手持ちの真空管なので中古です。 印刷が薄れてマジックで書いてある物です。 初段には12AU7・6189W(Philips製)、出力管には6FQ7・6CG7(東芝製)を使ってあります。 B電源の電流は全部で50mA迄なので半導体を使い、全段定電流式にして容量を超えないようにしました。 増幅率が低いので1.7V入力時に0.8Wの最大出力が出る値、NFB=3.5dbとしてあります。
周波数特性 10hz〜130khz(−3db)
最大出力 0.8W(入力1.7V)
残留ノイズ 0.15mV
サイズ 220(横)X145(奥)x]100mm(高さ)
消費電力 42W
使用した真空管はMT管で双3極管です。 ヒーター電源の関係で4本の組合せが決りました。 
今回使った電源トランスはOPTに誘導ハムが出やすく、OPTもケース無しなのでトランスは4cm以上離す必要が有ります。 磁力の方向がOPTに向かない方向にしてあります。
設計と試作
此の小さな電源トランスを使い本格的なアンプが出来るのか検討に入りました。 製作例はミニワッターと称して色々見つかりました。 でも、今回私が作りたいのはプッシュプル・アンプです。 とにかく片側2本で出来る構想を練りました。 そして出来たのが今回紹介する差動方式のプッシュプル・アンプで部品点数が少ないのが特徴です。 此れは電源トランスを規定以内で使用する為の物で、真空管も電源も安全に使うギリギリの設計で、合わないパズルを嵌め込む様な面倒でもあり、又、楽しい、凄く頭を使う事に成ります。 ヒーター電源は12V0.9Aに合う球を選びました。 B電源は50mA以内で半導体を使い電流制限して使用します。
音質と評価

肝心の音ですが、出力トランスが小型なので低域が心配でしたが、出てきた音は十分納得できるものです。 周波数特性表を見るとカマボコ型に成っていますが良く見ると10hz〜130khz(−3db)なので十分な特性かな? ただ、欲を言うとOPTの性能は1ランク上げたいような気がします。 前段の感度を上げて大目のNFBにする事で特性改善が可能と思われますが、此処では増幅率を考慮した軽めの3.5dbのNFBを架けてあります。 特性は特別な事は有りませんが音質は良いです。 OPTのマッチングが合っていないかも・・・・。
現状で0.8Wミニワットアンプと成りました。 98db以上の高能率なスピーカーを使用する事で性能が発揮できるでしょう。 調整箇所は無いので完成後は音質を楽しむだけです。 形はオーソドックスな部品配置ですが、実は私の一番好きなスタイルなんです。 尚、出力段のカソードにコンデンサーを接続すると一般的なプッシュプルアンプと変らないですが、コンデンサーを取り去るとパワーや歪率が20%程悪く成りますが、空間を感じさせる奥行き感が増します。

周波数特性表
参考資料(ソケットは裏から見て右回りで1、2・・9です)
型番
Ef(V) If(A) Ib(mA) Eb(V) μ Rp(Ω)

12AU7

6189W

12.6
6.3
0.15
0.3
11.8 100 17 7700
型番
Ef(V) If(A) Ib(mA) Eb(V) μ Both(W)
6FQ7
6.3 0.3 9 250 20 5.7
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