6AQ8・CR型フォノイコライザー付き
12AU7作動式無帰還ラインアンプ
2007'8
2016'2改

最初の製作から約9年。初期イコライザーは12AX7、バッファーに12BH7を使っていましたが、その後12AX7から6AQ8に。12BH7から12AU7に変わっていました。 最終図面も無い状態です。 最近製作したフォノ・イコライザーの音が良かったので、こちらのアンプも見直しました。 部分的に直すのは面倒なので部品を一度全て外して組み替える事にします。 イコライザーはCR型ですが、前回WE396Aの時より若干定数を替えRIAAカーブを±0.2db以内の精度迄良くなりました。
イコライザー方式 CR型
RIAA歪率 1Khz1V出力時0.07%
RIAA特性誤差 20から20Khz(±0.2db)
LINE特性 16〜40Khz(−1db)
真空管(イコライザー) ECC85(6AQ8) 約92.4倍
真空管(ラインアンプ) 12AU7 約3.4倍
バッファー(ライン)アンプには日本製12AU7日立の通信機用を使っています。

フォノ・イコライザーには6AQ8(ECC85)を使っています。 こちらも日本製。 古い物ですが、長持ちします。

部品配置が決まり、実物大で印字してアルミ板に貼り付けたところ。 このままボール盤で穴あけ加工を行います。
前面の板とつまみの位置がうまく合わなく、手抜き加工をしました。外から見たら分からないので・・・・。 アルミは線材でグランドに接続します。
アルミのL金具を4本作りサイドの板に止め前面の化粧パネルを付け、ケースの出来上がりです。ケース代アルミ板とアルミ金具、板、木ねじ等で約5000円。
VALVOの半波整流管で資料が未だに見つかりません。 シンプルな管ですので、適当に使いました。 最初はシリコン・ダイオードで作りましたが、光る物が無く寂しいので、真空管に変えました。
言えの近くにサウンドパーツの店が有り、此処で使った高価なコンデンサー、OPT類を購入してきました。 チョット贅沢ですが、どうしても高音質を狙うとフイルム系のコンデンサーが必要です。 金色に光っているコンデンサーはJENSEN社の銅箔フィルムで1個5000〜1万円します。 ヒーター用のダイオードは、ショットキー・バリアダイオードを使ってあります。
入出力にトランスを使いましたので、バランス入出力にも対応させました。 この後ACアウトレットを追加しました。
最新の回路図2016'2更新
久しぶりにレコードを聴くと、その音は素晴らしくて感激します。 今更レコード?と思いますが、やはり良い音なんです。 前回はXLR出力が欲しくてサウンドパーツのプリ用OPTを使っていましたが、前回WE製OPTを使ったのと、2台とも似た構造では面白くないので今回出力トランスは外しました。 増幅率が大き過ぎる為に12AU7を作動式に変えました。 結果、都合よくXLR出力も取れる様に成り、入出力共にXLR端子対応に出来ました。 此れで約3.4倍の増幅率に抑えることができます。 NFBは使わずに音質優先とします。 悪くもない性能を更に良くする意味がありません。 この回路の利点は位相が正相になることです。 B電源に1000μの電解を2個も使っていました。 20HのチョークコイルのDCRが380Ω位有りますが整流管には負担が大きいかも。 ここで使ったバルボ横向きプレート整流管は型番も規格も解りません。 駄目元で適当使っています。

RIAAカーブ特性 

RIAA素子計算の元はこちらにあります。 CR型で内容が同じなので此処では省略しますが、折角なので抵抗とコンデンサーを若干変更して±0.2db以内に追い込みました。 200hzから20Khzは更に1桁良い程です。 変更点はRIAA素子先頭の抵抗を交換。 具体的には500〜50hzで20db(10倍)落とす為に基準抵抗6.8KΩの9倍≒62KΩに。 5260Pを4700Pに変更の2点。 抵抗は1%以内、コンデンサーは5%以内の誤差の部品を使います。 この位に特性が重なってくると気持ちが良いですし、特別な部品が無いので安心して追試できます。 LCR型も検討してましたが不要ですね。 RIAA偏差が少なくなったお蔭だとおもいますが、何故かスクラッチノイズも気にならなくなりました。 もう少しエージングは必要でしょうが、十分なレベルに仕上がっていると思います。

計算値は下記の通りです。 基準となる中間ポイントは
6.8KΩ*0.047uF=319.6μS(498hz) で、これが元となります。

高域の下がり始めるポイント75μsに対しては
((62KΩ*6.8KΩ+(62KΩ+6.8KΩ)*11.2KΩ)*0.047uF*0.0047uF)/(62KΩ*(0.047uF+0.0047uF)+6.8KΩ*0.047uF)=74.7μS(2128hz)

低域のポイント3180μsに対して
62KΩ*(0.047uF+0.0047uF)+6.8K*0.047uF=3525μS(45.1hz)

この様な感じになりましたが、エクセルで表にしてみると幾つかの組合せが出来るので、手持ちの部品と相談すると良いでしょう。 

参考例1:
62kΩ→42kΩ、6.8kΩ→4.7kΩ、0.047uF→0.068uF、11.2kΩ→7.8kΩ、0.0047uF→0.0068uF

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