12AX7・2A3 真空管アンプ

SRPP回路 AC点火
3.0W+3.0W(5%歪)

 

最初にSRPP方式の2A3アンプを製作して随分経ちました。 今までの2A3アンプは全てDC点火でした。 以前AC点火で失敗したので、リベンジで再挑戦しました。 ハムバランサーを調整して1mV位迄いけばOKです。 噂で聞くAC点火の音を確認したいと思います。

最大出力
3.0W+3.0W(5%歪)
周波数特性
7.2〜56.5khz(±3db)
ダンピングファクタ
NFB
2.6db
回路構成
SRPP・AC点火
全高調波歪 0.86%(1khz1W時)
入力感度
1.0V(3W)
残留ノイズ ≒1.0mV
MT管で増幅度の高い球と言うと12AX7が有ります。増幅度(μ)が100。 約100倍と言うものです。 簡単に言うと1Vが100Vに成る? 之には条件等が必要です。
私が最も好きな直熱3極管です。 かつては日本でも生産されたポピュラーな球でした。の
2A3真空管はサムテック にあります

底面です。 下記回路図をこ覧下さい。 すっきりした回路は部品点数も少ないので、高音質な予感を感じさせてくれます。 コンデンサー結合回路、自己バイアス方式は安心して使えるのが良いです。 調整はハムバランサーでノイズの一番小さな位置に合わせて終わりです。

真空管ソケット全体を下げてあり、放熱対策はバッチリです。 シンプル設計を考えて電源トランスを特注し無駄な物は一切ありません。 2A3真空管アンプには規格ピッタリの電圧に収まりました。

後ろ面から見た写真です。 以前6CA7用のシャーシーを再利用しました。 電源トランスとチョーク・コイルはケース内部に入っています。 スピーカーは8Ω端子です。 両サイドの板はニスを3回ほど塗って仕上げました。

回路構成

12AX7と2A3のアンプは珍しくありませんが、私は直結アンプばかり作っていて、電源電圧が高くなるので、追試をお奨めできない物が多いですが、今回は普通のアンプを作りました。 とは言え、人は30Vを超える感電します。 ここでは300V。 当然、不用意に触れると感電するので、追試は注意が必要です。  でも、真空管アンプ製作には必要な電圧なんです。 今回の特徴は冒頭で説明した様にAC点火に拘って作ってみたいと思います。

ハムバランサーの調整
調整は簡単です。 ハムバランサーは最初は中央にして、音量は最少位置にして電源を入れす。 電源投入時に一瞬うなるのは問題ありません。 しばらくすると、スピーカーからハム音が出ます。 ハムバランサーはこのブーンという音を一番小さくなるように合わせます。 以上です。 
12AX7・2A3 SRPP式シングル・アンプ回路図
周波数特性表
歪率特性表

周波数特性は20〜20khzは殆んどフラットです。 歪率特性は一般的に1khzの値を見て判断します。 本来は此の3本が近いほど良いトランスです。 普段使いそうな0.5W前後1%を超えるようだと回路に問題があると思われるので見直します。 しかし、特性は目安なので音質と直接関係しません。 逆に言うと、特性を求めても、期待した音が出るとは限らない! と言えます。 2A3は3W(5%歪)のパワーです。 全体的に歪は低いと思いますが、特に高域が低歪ですね! シングルアンプは出力トランスが命、この大きな出力トランスは十分な性能が出ていると思います。 

その音質は

一般家庭で使うパワーは0.1〜1W程度。 直結式とコンデンサー結合の音は確かに違いますが、これだけで聞いていると、まー違いが解りません。 コンデンサーは高音質フイルムです。 AC点火の音はDC点火より、音が良いと噂が有りますが、これも正直な所、良くわかりません。 ただし、不要で済むなら、無い方が良いに決まっています。 シンプル・イズ・ベストは電源にも言えます。 ハム音が小さい位置に合わせる必要が有りますが、「良く此処までノイズが下がるな!」と関心する程です。 今回、上の表の様に優秀で安心しました。 2A3は私が最も好きな球で、私は13歳の時に此の音を聞いているので、当時の事が蘇ります。 EL34等の傍熱管との音の違いは大きいです。 繊細な音が出ます。 同じCDを聞いても違う発見が有ると思います。

注意:電源投入時に音がしますが、電源トランスからの音なので問題ありません。

真空管アンプは高い電圧を使うので感電事故の危険があります。

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