ウエスタン・エレクトリック・サウンド
濃密な1W 真空管
パワーアンプ

1.0W+1.0W 2017' 1

WE-417A,WE-205D,WE-412A MINI WATT Amplifie

WE417A・WE205D・WE412A 真空管アンプ

昔集めた整流管を使おうと思って整流管を積極的に入れてきました。 そしてFETフィルターとの音の違いが・・・有るような無いような? 私の友人は超マニアなのでEFTは使わないと言っています。 電源トランスの端子が無ければ諦めますが、余ってるならば・・・入れましょう。 消費電力が10W程増えますが、それなりの価値は有ると思っています。 さてさて、205Dは随分前に製作しましたが、残っているのが回路図のみで何のOPTを使ったのか図面には詳細が書いてありませんでした。 何故か急に聴きたくなったので別の製作予定のケースを急遽205D用に変更して手持ちの部品で組み立てる事にしました。 しかし、やはり驚きの音質ですな205Dは! 回路は原点でもあり、集大成でも有る普通のCR型アンプなのに・・・。 折角なので、球はオール・ウエスタンエレクトリックの物。 しかし代替え管が有るので、その気に成れば追試可能と思います。 では、夢の205D真空管アンプを紹介しましょう。

参考諸特性

周波数特性

11hz〜118.2khz(−3.0db)

最大出力 1.0W(1khz5%歪)片チャンネル
入力感度 1.82V時1.0W
負帰還 5.8db
残留ノイズ 1.2mV
ダンピングファクター 4.0
ドライブ方式 CR結合、自己バイアス方式
サイズ 300(横)X190(奥)x170mm(高さ)
消費電力 68W
やはり何と言っても此の真空管の構造が魅力のひとつ。 100年以上前の1916年頃の話ですか? WE社がVT1を製造して、205Dの元となるVT2が出来上がっていきます。 NECやSTC製も有ります。
WE205Dも何種類かあり、黒ベース刻印や金属ベースのガラスエッチングがあります。 中国製でも幾つかあり、今回フルミュージック製でデーターを取りました。
MT管ですが、こんなにも小さい真空管です。 それでも電流が少し多目に流せるのでドライブ管に使う事も有りますが、増幅率が高いので此処で使う事にしました。
MT管の整流管です。 こんな物で音が変わるかな? と思いますが、変わります。 ブラシーボ効果も足されますが、過去作った時は整流管を使ってません。 今回、随分良い音に成ったと思われるのが此れだと思うんですが・・・。
ウエスタンエレクトリック機器から外されたコンデンサーを使いました。 0.25μが2回路付いていますが片側のみ使います。 古いコンデンサーですがペーパーオイルコンデンサーは電解コンデンサーと違い今でも健在です! 間違いなく此処では良い音に貢献しているようです。
配線に使用した線は勿論ウエスタンエレクトリックのビンテージケーブル。 アース系の母線は銅の単線がメイン。 太い線は糸が解れない様に先端は収縮チューブでとめています。 細い線はシルク・エナメルなのでハンダ付けの前にエナメルを削る作業が有り、手間が2倍以上かかりますが、そこが拘りですかね!
設計と試作

初段のプレート電圧を60V位に出来ると直結に出来ると思って417Aを持ってきましたが、やはり高価な球は直結回路は向かなと思って、途中からスタンダードなCR接続にしました。 インターステージトランスやWE396AのSRPPも候補でしたが・・・。 まー此のWE417Aの同等品に5842が有ります。 電流が少し多めに流せる為、ドライブ管に使う事が多いようですが増幅率が少し多く、3極管なので使ってみる事にしました。 3mA位での使用はロードラインが書けないくらい表の枠から外れる位置での使用に成ってしまいます。 いつものシンプル2段構成ですが、結果的に目的の1.0W出たので良しとしました。 整流管の電圧降下がある為B電源は低目。 しかも出力トランスの制限も有るので電流が低めです。 205Dの規格は最大14Wですが、半分の7Wでの使用に成ります。 本来はモットパワーが出ると言う事ですが、今やWE205Dの丸球は入手が難しいので可也遠慮して使う事にしす。 そして、ウェスタンサウンドを狙う訳ですから配線材もウエスタンのビンテージケーブルを使っています。 勿論、結合コンデンサーもウエスタン製を使いました。 気に入った音が出た時は、それ以上触らないのが基本です。 何か変えて、やっぱり・・・と戻しても、気に入った音が再現出来なくなってしまう事が有るからです。 物理的に説明が出来ない事がいっぱいあります。

回路図
205D小型パワー・アンプ回路図(PDF)
ノグチトランスのM100タイプの電源トランスに合わせて設計です。 実際には前段もDC点火なので許容電流容量が少しオーバーします 但し、B電源電流が低めで使うので1次側負荷全体を考え大丈夫と勝手に判断しました。 尚、205Dはフルミュージック製をメインで使う為、4.2Vまで下げ電流も下げて使っています。
周波数特性表
歪率特性表

OPTはZP=10kΩで使用しました。 出力管に合うOPTを探す必要がある訳ですが、高いトランスが合うのでは無く、適正なzpを合わせる事が大切なので、春日無線のKA−1425を使う事にしました。 電流は25mAしか流せないトランスですがインダクタンスが高くオリエント・コアなので良い音が期待できます。 このzp値は205Dの使用状況で3.5kΩ位から大きく変化します。 もしも追試される場合はB電源の電圧等を322V±3V位に合わせないとzp10kΩでは合わなく成り、上記表の様に成らないばかりか、音質まで変わってしまう可能性が有るので注意が必要です。

やっぱり205Dは別世界!

205Dは過去2台程作っていると思いますが、こんなにも音良かったかな? しかしWE205Dはやはり勿体無くて使えない・・・貧乏性ですな! 回路図と特性表はフルミュージックの205Dでの測定結果で音も良いので此れで十分です。(WE205D使用時はヒーター電圧の再調整必要) ダンピングファクターが4.0と私の製作するアンプの中では大きい値に設定しました。 最近のスピーカーはQ0が高いのが多いので少し高めのダンピングファクターは低域が締まって丁度良いかも知れません! 内部抵抗の高い球なのに低域が良く出て、そして艶やかで繊細。 周波数帯域の広さも桁外れです。 正に濃密な1W。 此れに勝てる1W他に有りますかね?

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