古典球・シングル真空管アンプ
UZ-2A6、5930/2A3W ロフチンホワイト

5V4,2A6,5930/2A3W Loftin-White Single Power Amplifie

随分前の事ですが、私が2A3好きなのを知ったマニアの方から2A3W/5930を頂きました。恩返しも兼ねて何か作らなければと思い数年が過ぎてしまいました。手持ちの球の中に古典ラジオ用の2A6がありました。そして、此れに合うシールド・ケースを入手できました。そこで、懲りずに又2A3ロフチン・ホワイトで作る事にしました。以前2A6のドライブ能力では音が良くないと噂に聞いていましたので電流を可能な限り多く流してドライブ能力を上げて作ってみました。低域は文句無しで8hzから、弱いとされる高域も20khzまでシッカリ確保でき無帰還アンプとは思えない周波数特性に成りました。測定器で測ってみると歪率がモット下がって欲しい所ですが実際の音は中々の物で、私が2A3をこよなく愛して何度も扱う理由は此の音質にあります。
性能表

最大出力

4.5W+4.5W

周波数特性
8Hz〜20KHz(−3db)
回路方式
ロフチン・ホワイト直結方式

前段には増幅率が100のマツダのUZ-2A6を選びました。ヒーター電圧違いの6B6G75も同様な球です。 シールド・ケースが入手できたので合う球を捜していました。手持ちのラジオ管で2A6が合ったので今回使う事にしました。

すっかり有名に成って知らない人が居ない位になった直熱3極管の2A3です。此処に有るのはGT管を少し大きくした形で実は名球との事です。2A3W/5930で軍用の高信頼管です。写真はMULLARDの物です。

傍熱管の全波整流管5V4です。5AR4と同じピン配列で互換が有ります。ロフチン・ホワイト方式のアンプは出力管が前段の球より早く動作状態になるため、出来る限り遅く電源が入る様に傍熱管は必須です。
後方から見た写真です。スピーカ端子は8Ω用になっています。 
内部配線です。 前段の球用のソケットが大きいので部品の隙間が無い状態に成ってしまいましたが、回路は限りなくスッキリしているので高音質が期待できます。 2.8KΩ25Wの抵抗が発熱するのでセット内部はかなりの高温に成ります。
設計と試作

2A6は元々ラジオ用の球ですが、古典式ロフチンホワイトアンプには良く登場する有名な球に成ります。 管内部にμ(増幅率)の高い3極管と其のカソードにダイオードが2回路くっついた面白い構造の球です。ラジオ用とは言えどもオーディオ用にした時は増幅度の高い事で十分なドライブ能力を発揮します。電流を規格の0.8mA迄上げて今回使ってみようと企画しました。カソードに1KΩの抵抗を付けプレート電圧を上げていき電流が0.8mAになる電圧を調べました。約122Vです。設計は単純な計算です2A3のグリッド抵抗の計算方法は122Vの倍244Vで差が122V、122V÷0.0008A=152.5Kなので150KΩにしました。回路図の220KΩは244Vに成るように計算した結果です。2A3のカソード側はグリッド電圧122Vより約45V高い電圧で167Vが必要です。2.8KΩは計算結果の数値です。プレート電圧はカソードより250V高い417Vが必要で理想値です。実際には若干の差はある物の近い値に成っています。
※注意:回路図の2A3のヒーター配線には電圧調整用の抵抗が必要です。

音質と評価

何時も思います。 私は300Bよりも2A3の方が好きです。 随分前に作った2A3ロフチンホワイト・アンプでは「目からウロコ・・・」を経験してますが、前段の球が変わっても「目からウロコ・・・」は変わりません。今回の出力管は一般に見る2A3と違う古典球を使ったので2A6と此れが又良く合います。 何故か、古い真空管は驚く様な良い音を奏でてくれます。 パワーは多くないので90db以上の能率の良いスピーカーを使うことで、此の直結回路のアンプの良さが生かされます。

世界の名球2A3を聞き比べる

高熱・高圧注意

B電源が最大で500V位になるので感電事故の無い様に十分注意願います。
2A3カソードの2.8KΩ25Wの抵抗が想像以上に発熱します。
ロフチンホワイト・アンプは全体的に温度が上がります。
電源トランスやシャーシの上面が熱くなる場合は
強制空冷等の放熱が必要に成ります。

魅力ある真空管とアンプ・ラジオの最新情報をチェック