6E2レベルメータ付き2A3シングル・アンプ
6E2,UU8,EF50, 2A3 Single Amplifier
 真空管2A3はサムテックに有ります

ご存知の様に出力が3W位の物ですが今回は贅沢にLISTの100Wクラスのコアを使った物を使用しました。回路はINT仕様でCS25のコアをバイファイラ巻き1対1で特注した物を使いました。
性能表
最大出力 4.2W (片CH)
総重量 16Kg
残留ノイズ 0.3mV(入力オープン)
入力感度 2V時3W 
周波数特性 15〜50khz(―3db)
回路方式 CR(コンデンサ)結合
寸法

480(横)x330(奥)X195mm


5極管のCV1091/EF50/VT250メタル管です。此処では3極管接続にしてLISTのインターステージトランスを使い2A3を直接ドライブします。このトランスはバイファイラ巻きで特注した物を使います。

出力管はすっかり有名になった2A3です。2A3は私が特に好きな球の一つで中国製やRCAと聴いて来ました。写真は中国製の2枚プレートです。

整流管には英MAZDAのUU8両波整流の球を選びました。5U4等の2A3と形状が同じ物も有りますが私はあえて始めて使う球を選びました。外見は太く背の低い球です。一般の整流管はヒータ電圧が5Vの物が多いですがUU8は4Vです。
中国製マジックアイ6E2です。最近でも製造されてるらしく安く買えるのが嬉しいところです。本来ラジオの同調に使われているマジックアイですが此処では遊び心を出してオーディオ・レベルメータとして使いました。
2A3のヒーター用ダイオードはショット・キー・ダイオードです。線材は音の信号が通る所はウエスタンエレクトリックのエナメル・シルク線、入力部のシールド線はOFCケーブルと少し凝った物で製作してあります。

回路構想
真空管のヒーターは全て制限抵抗で適正電圧に調整を行うので突入時の過電流を抑える事が出来ます。それならばと思い初段のドライバー管もDC点火にしました。インターステージ式アンプはCR式に比べて価格アップしますがCR式では伝えられない音をしっかり伝える事が出来るように思います。

製作と調整
INTのトランスの配置がOPT(出力トランス)、PT(パワートランス)の近くだと何らかの影響が出る場合があるので可能な限り離す事が大事で、その中で格好の良い配置を考えます。特にパーマロイのコアは感度が良く逆に外部からの悪影響も受けやすい問題も有ります。 ハム・バランサーは100Ω巻線の物を使いましたが22000μの効果絶大で問題となるハムやノイズが全く無く調整用VRを回しても殆んど差がありません。中央で固定することにしました。ただし厳密に言うと歪率特性では違いが現れますので歪率計が有る場合には最小値になる所に合わせます。これは出力にも関係しますので私の場合は2W位の時に最小値に成るように合わせて有ります。調整は2A3カソードの抵抗を800Ωに固定しました。プレート300Vに対しヒーター中間点46Vなので差が256Vです。規格では最大プレート電圧250Vなので少しオーバーしましたが電流を52mAに下げ最大15Wに対し13.3Wに抑えました。

気になる音質
出力は片側で4Wで1W時の歪が0.35%でした。NFBは一般に言われる「薄化粧程度」の6db掛けてあります。特性を測ったところ10kHZ付近に2.5db位の落ち込みが有りましたが聴いたかんじでは問題は無さそうです。全体の特性としては12hz〜50Khz(−3db)と優秀な特性です。当初は少しハムが出ましたのでOPTのB電源の根元に100μのフイルム・コンデンサを追加して解決しています。音の印象としては今までの2A3アンプと違い気持ちの良い低域を感じます。INT仕様ながらNFBを掛けても発信しないトランスは心地良い澄んだ音がします。位相特性が良好な証拠です。最後に周波数特性が更に良くならないか試して見ましたが1次側のDCをカットしたり極性を変更したりINTをISOに変えたりしましたが改善されません。300B等にも変更して様子をみましたが最終的に初段EF50の3極管接続に決めました。普通の5極管接続では入力感度は上がるものの音や特性は逆に悪く成りなりました。面倒な作業内容ですが此処まで確認を済ませると納得出来るので現在の最良として仕上がりました。
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