直熱3極管・真空管アンプ
6SL7・2A3(5AR4)

4.0W+4.0W
ロフチン・ホワイト2段直結式

6SL7GT/2A3 Loftin-White Amplifier 2011'10
2015’3’一部変更
サムテックより組立てキットが購入出来ます
真空管2A3がサムテックに有ります

使用真空管 初段6SL7GT、出力管2A3、整流管5AR4
入力端子 RCA標準端子
入力特性 1.14V入力で約4W出力
無入力時残留ノイズ 0.28mV
電源電圧 AC100V 50・60hz
周波数特性 5〜43.5khz(−3db)
歪率特性 0.7%(1khz1W時)
出力インピーダンス 4、6、8Ω選択
最大出力 4.0W+4.0W(5%歪)
ダンピングファクタ 2.8
NFB 2.7db
回路形式 ロフチン・ホワイト式2段直結
消費電力 約104W
外形寸法 475(W)x359(H)x200(D)mm(突起含む)
総重量 約15kg
すっかり有名な6SL7GTですね。 写真は中国製ですが色々なメーカーの物が多く出回っています。

出力管の2A3です。 人気の高い球で今でも中国やロシア等で作られてます。 此処に使ったのは中国製ですが元祖RCAと同様に1枚プレートの物が音が良いです。 中国の真空管事情は良くわかりませんが、製造を辞めている会社も多く、又、どこかで生まれてくる会社もあり、複雑です。

左右に設けられた100mAの電流計です。 真空管アンプには此の丸型タイプが似合います。 
大型アルミケースに入ったフイルムとオイルのコンデンサです。 大きいのが難点ですが耐圧が高く高い音質で定評があります。 極性は有りません。

20W級のアンプに対応した大型出力トランスです。 ノグチトランスPMF−20WSを使いました。 特にシングルアンプでは音質に影響を与えるので神経を使うパーツでも有ります。 パワーが低い割に大きめの物を使うのは、低域特性や歪を減らす為です。

アルミとステンレスを組み合わせ余裕を持たせた大型シャーシー・ケースになります。
配線終了時の様子です。 大きなシャーシーですので見やすく作りやすい配置に成っています。。
後方からの写真です。 ステンレス製で綺麗です。 ケースにはスリットが沢山あるので熱がこもる心配も有りません。
安全の為に底蓋も有ります。
前面のアクリルが光って、周囲が暗くなると綺麗です。 中央の電源スイッチも青く光っています。
設計思想
1929年に考案された今でもマニアに人気のロフチンホワイトアンプですが、300Bとか2A3の真空管はマニアでなくても聞いた事が事があるのではないでしょうか。 この度サムテックより部品が全て入ったキットとして発売に成りました。 此の回路は私が何年か前に製作した物ですが、製品化に向け回路図提供の依頼があり、改めて回路の見直しを行ないました。 ロフチンホワイトアンプは構造上電圧が少々高くなるので中・上級者向けになります。
ロフチンホワイト方式とは、出力管側の電圧を全体的に上げていき、入力のグリッド電圧を前段のプレート電圧と合わせる事で2段の真空管を直結させようと考えられたものです。 グリッド電流が流れやすい真空管対策もありましたが、やはり良質改善が第一のテーマです。 このコンデンサを無くすべく必然的に考案された回路です。 進歩した今でも、コンデンサーには独特の音色があると言われています。。
実際の設計

人気の高い2A3真空管アンプです。 2A3と言えばやはり有名なフロフチンホワイト・アンプです。 回路を出来る限りシンプルにし高音質を得るために直結回路に成っています。 回路を左右独立させ、大きなフイルム・コンデンサやオイル・コンデンサを使って有るのも大きな特徴です。 
2A3は300Bに比べるとB電圧が低く済みます。 此処ではシリコン・ダイオードで一度直流にして整流管を通す形をとりました。 整流管はB電源の立ち上がり時間調整の為に必要な真空管です。 下記最終回路を載せておきます。 2段構造で前段にはGT管の6SL7GTを使いました。 1本の真空管に2回路入った複合管なので2回路を並列にして出来る限り電流を流し、力強い音質を期待します。 元々、2A3は大きなパワーが出る球では有りませんが規格最大限で使う事が多いので、此処でも同様に使っています。 
最大出力は片チャンネル4W(5%歪)は出ているので十分だと思います。 

調整と評価

私が真空管好きに成ったキッカケの球なので一番好きな2A3です。 調整箇所が有ります。 2A3の電流は58mAに合わせます(MAX60mA迄です)。 このアンプは300Bと張り合う人気があります。 高域は何とも言えない透明感で澄んだ音です。  余裕のある大型出力トランスでダンピングファクタも高く特性も予想以上です。 この出力トランスは4、6、8Ωを選ぶ事が出来る20Wクラスの物です。

6SL7GT、2A3 ロフチン・ホワイト・アンプ回路図
周波数特性
歪率特性

もともと増幅度が低いのは分っていますが、NFBを2.7db掛け物理特性が改善されています。 歪特性を見ると3本の線も略合っていて、ダンピングファクタが≒2.8になりました。 OPTはノグチトランスPMF20WSはマズマズのトランスだと思います。 

 

サムテックより組立てキットが購入出来ます

このアンプはサムテックでキット化され販売されています。 大筋の部品が共通の為に抵抗等の変更で300B/SEに変更が出来るので将来、他の球の音を聞いてみたくなったら又、別のアンプに変更も面白いと思います。 又、既にキットを購入された方、抵抗値が少し変わっていますので変更して頂くと、ここに紹介した様な最新の状態に成ります。

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