MT複合管2C51,6922
小出力0.5Wミニワット真空管アンプ

2C51,6922 MINI WATT Amplifie

2C51・6922ミニワット・アンプ用パーツセット

2C51・12AU7小出力アンプが良かったので更に1台作りました。 手のひらサイズです。 2C51の球が手元に多く有るのと、電流を多めにして力強い音、更に言うと形が気に入っているからです。 電源トランスに合うヒーター電力の球を探すのは楽では有りません。 今回は6922を選びました。 いずれも複合管で1本の中に2回路入っています。 初段は1本を左右に分けて使い、出力管は2回路並列にして左右1本づつ使いインピーダンスを下げて使ってあります。何れも3極管なので音質は期待していた以上の物です。 最近出回ってきた小形デジタルアンプに負けない物を作ろうと言う発想で、12AU7アンプと同じです。 今回はNFBを2段構成にした物を紹介します。
入門用に良いかも・・・。
真空管アンプの内部は高い電圧が使われていて一般的には約300とか400V位の電気を使います。 私はこの高電圧を出来るだけ低くして今回は200V以下で製作してあります。 一度電気を通すと電源を切っても電解コンデンサーに電気が蓄積されるので感電の危険性はあります。 勿論、自己放電の回路も組み込まれていますが、素手で触ったりしてはいけません。 テスターでコンデンサーの電圧を確認する事が出来ないと安全に作業ができませんので追試す場合は気をつけて御願いします。 上記の説明のように電圧を低く抑えて有るので入門用には最適では無いでしょうか。
周波数特性 16hz〜29.4khz(−3db)
最大出力 0.5W(入力0.34V)
残留ノイズ 0.1mV
 ダンピングファクタ
WESTERN ELECTRICの2C51/WE396Aです。高さも低く可愛い球ですが、音が良いと評判の物です。 価格は数百円〜数万円と色々有りますのでお好みの物で良いでしょう。 年の為に・・・高価が音質の順番ではありません。
互換球:5670、6386、6CC42等が有ります。 
6922/E88CCは出力管では無いのですが、此処では複合管を2個並列に使い、出力管として使い魅力のある小出力ミニワット・アンプに仕上げてあります。 特別な球では無いので比較的安価に取引されていますが、音は良いです。 互換球も6DJ8等多くあります。 但し電力の関係で3本の合計が1Aを越えない物を選ぶ必要が有ります。
一寸見にくいですが後方中央に電源トランスがあります。出力トランスと近いのが心配なんですが、このノグチトランス製は銅板が巻かれていて優秀です。 磁束方向をクロスする方向に設置してあるので問題ありません。 トランスの間隔はたったの5mmですが、残留ノイズ0.1mVに収まっています。 他社のOPTでは確認していません。
後方パネルに電源トランスがついているので隙間が少なく、左右にターミナル類が付きます。
設計と試作

小形軽量を目標に電源トランスはノグチ・トランスの物を選びました。 PMC−B80HGです。 150V80mAと小さめですが小形アンプにはピッタリです。 ヒーターにも制約があり6.3V1Aと少ない物です。 その制約に合わせる為、球選びには苦労します。 初段の2C51は前回と同様です。 6922はエレクトロハーモニクス製で、全部で3本の構成となります。 前段の球が若干小さいので見栄えが気に入っています。  さて、このトランスのB電源は片CH約25mA以内の回路構成にする必要があります。 今回2段構成のNFBとしましたが、実は発信しやすい球なので対策をした物です。 6922の入力(グリッド)に抵抗が有りますが、此れも発信止めです。 試作時に8Ωのダミー抵抗で作って問題が無かったのですが、実際にスピーカーに接続してみた所、超高周波域で発信しているのが解りました。 電圧が異常で、OPT(出力トランス)まで熱くなってきたので直ぐに判りました。 線材の引き廻し等でも直りますが、追試や参考にされている方が同じめに合わないように回路を変更しました。 出力トランスは東栄変成器のT−1200です。 低域が心配でしたが、このクラスでも問題ない事が解りました。 逆に高域の伸びがもう少し欲しいくらいです。 回路は多くの時間をかけて煮詰めた物ではないので改善発展の余地があるかも知れませんが、此のクラスでの音とパワーは満足できるものだと思います。

音質と評価
概ね完成! 生まれたてのアンプなので早速健康診断。 今回使用したMT管は一般的には出力管として使われない小さな球ですが音質は3極管の爽やかさがあります。 周波数特性は7hz〜20khz(−3・3db)なので十分でしょう。 この周波数特性は使用するトランスの性能が出ますので少し良い物を選ぶと良いでしょう。 パワーは前回の約2倍、濃密1Wミニワットアンプと成りました。 周波数特性表は約1V出力時の値です。 高能率なスピーカーを使用するのが最適です。 調整箇所もないので完成後は音質を楽しむだけですね! 注意点は残留ノイズ0.06mVはスイッチが入っているのを忘れる程静かなので切り忘れに注意して下さい。
歪率特性表
周波数特性表
参考資料(ソケットは裏から見て右回りで1、2・・9です)
型番
Ef(V) If(A) Ib(mA) Eb(V) μ Rp(Ω)
2C51
6.3 0.3 8.2 150 35 6500
型番
Ef(V) If(A) Ib(mA) Eb(V) μ Rp(Ω)
6922
6.3 0.3 11 150 33 6100
部品配布
完成後判ったのですが、メーカー(RCA製)によって2ユニット同時使用時のプレート損失(最大ワット数)が2Wと低く設定されている物が有りました。 現状1・5wX2=3Wの設定ですので注意が必要です。 これは熱対策の問題だと思います。 180度以下での使用と成っていますが、現状では100度まで上がりませんので問題ないと考えています。

組立てに必要な小物部品を有償配布します。
2C51・6922ミニワット・アンプ用パーツセット
パーツ26種類56点を1セット
サムテックより部品の有償配布が可能になりました。

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