WE396A・WE417A・WE412A
ウエスタンエレクトリック・サウンド

WE製MT管差動式プッシュプル真空管アンプ
1.0W+1.0W

最初にお断りしておきます。 「ラジオ技術」で同じ様な構成のアンプを新氏が記事にされまていすが、私の方が先に紹介しているのでパクリでは有りません。(新氏はトーンコントロール付きで凝った作りですが・・・。)
 私は作動式なので特別変わった回路ではありませんが増幅率が高いアンプなのでプリアンプの必要が無く、RCA入力を2系統用意しました。 OPTはファインメット・コアを使用、ZP=8KΩ用の4Ω端子に8Ωを接続して使いました。 B電源は140V端子を使いますので、電圧不足と言うか安全設計の小型真空管アンプに成ります。 出力管のカソード電圧が約1Vと低いので難しい面もありますが、約2年前に作ったACアダプター・アンプの作り直しみたいな物です。

最大出力
1.0W+1.0W(5%歪)
周波数特性
9〜49khz(−3db)
ダンピングファクタ
3.0
NFB
無帰還
回路構成
CR結合2段プッシュプル
全高調波歪 0.15%(1khz0.1W時最小値)
入力感度
0.2V(1.0W)
残留ノイズ 0.3mV
消費電力
37W

本機に使用したWE396Aです。 2C51と同じでご覧の様にMT管の中でも高さが短い小さな球です。 このサイズでも中に3極管が2回路入った優れもので、同等管で5670が有ります。
6.3V0.3A、300V18mA1.5W、μ=35の規格。

WE417Aです。 此れもMT管で小型の物です。 1回路のみと成ります。増幅度が約44倍と言うものです。 5842、CV3789と同等だとか?
6.3V0.3A、200V4.5W、μ=44の規格。

WE412Aです。 MT管の整流管で2回路入っています。内部抵抗が約150Ωで入力側コンデンサーは4μFと成っています。 一寸高価で入手難、6AL5を2本にする選択技もある。
6.3V1A、300V90mAの規格。

底面は広いのでシッキリしています。 発熱が少ないのでシャーシーはアクリル製。 真空管はアルミプレートで高さを下げてあります。 木枠は綺麗に彫刻された茶盤を利用しました。 

横から見た写真です。 木の彫刻が素晴らしい! 放熱効果も抜群です!
部屋を暗くしてみますね! 其々の真空管は輝いています。 LEDで加工した訳では無く、ヒーターのあかりです。 ヒーター電力が一番喰う整流管412Aが何と一番暗く感じます。
後ろ面から見た写真です。 シャーシーアクリルに銀塗装。 チョークコイルは電圧降下が激しかったので初段に使いました。 B電源はFETに変えたのでハムは殆んどありません。

WE396A・417App 差動式プッシュプル・アンプ回路図

上の写真のチョークトランスは現在使っていません。 今回、プローティングOPTを試みましたが、音質的なメリットが感じられず、チョークコイルでもハムが取りきれず、結局FETの簡単なリプルフィルター回路を作ってあります。 FETは電圧差約8Vの設定で残留ノイズは0.3mVまで下がっています。 整流管で20Vの電圧降下が有ったので禁断の誤魔化し法、ダイオードをぶち込みました。 小型アンプながら丁度1W出すことが出来ました。 前段の396Aは2mAのCRDを使ってますが、4.5mA時には更に歪が減りましたが、電源の余裕が少ないので、この辺で妥協です。 裏技では整流管の電源を倍電圧化して+Bに加算すれば417Aのプレートに180V位かけられると思います。 かなり、パワーアップすると思います。 尚、現状396Aプレートが101Vで働いているので、B電源は最低でも200Vは欲しい所です。 このアンプに限らず、真空管の規格やトランスの規格で、条件が満足させるのは難しいですね。 これが、計算のパズルみたいで面白いのですが、最終回路が出来たので、追試される場合は綺麗にできますね! 羨まっしいッス!

周波数特性表
歪率特性表
その音質は

無帰還アンプですが歪率カーブも3本が概ね揃い、最小値で0.15%はマズマズ。 MT管ウエスタンエレクトリック・サウンドが聴くことが出来ます。 完成当初、特性は良いのですが、何故か普通のアンプで特徴を感じる事が出来ず、期待していた音では無いと思いました。 もしかして・・・負帰還12db(約4倍)が原因? と思って、外してみました。 いやいや、なんと・・・・ホント素晴らしい音が出てきました!。 特性では分からない、「生々しさ」が出てきました。 こう言った音が出ないと、DSD音源とPCM音源の差が解からないと思います。 入力0.2Vで1W出てしまうので5倍も増幅率が多いのが難点なので後は、何か良い解決方法が無いか考えてみます。 この音質なら、解体に成る事はありません。ただ、配線の繰り返しで、中は汚くなってしまい見せられません・・・。 しかし、今回は若干反省しなくては成らない事は、特性を気にしすぎだと思いました。 仲間も同じ物を作ってくるので、出来るだけ負けない特性を出そうと頑張ってしまう事。 NFBは「クスリ」でもあり、「リスク」もあります。 だから、性能だけを求めるのはナンセンス。 優先させるのは自分の耳でいいんです。 ほとんどが自分で使うための物です。 第一、(故宍戸さんの)イントラ送信菅アンプに夢中になっているときは、0.1%の桁ではなく1%歪からスタートしている物が沢山有り、これは此れで、魅力ある音がでてましたから。 

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