MT管電池管
全段直熱全段作動2段直結
3B7プッシュプル真空管アンプ
0.6W+0.6W

RCA-3B7 Half Watter Push-Pull Amplifie 2015'1

前回製作したハーフワッター3A5全段直熱管のアンプが良かったので、似た球で3B7を使ったアンプを作りました。 この真空管は随分前に購入した物で12本出てきました。 回路は3A5ppと似ていて、簡単に出来ると思っていましたが球の不良等が有り完成には時間が掛ってしまいました。 珠が大きいので前段に1本、出力段に2本の構成で作って見ました。
今回製作したアンプの諸特性です
周波数特性
5hz〜138khz(−3db)
スピーカー出力(THD1Khz5%)
0.6W+0,6W
ダンピングファクター
1.5
入力感度
1.6V時8Ω0.6W出力
消費電力
サイズ
220(横)X160(奥)x110mm(高さ)
SYLVANIA製3B7電池管です。初段に1本、出力段に2本の片ch3本計6本使用です。 ヒーター電圧が1.4V又は2.8V駆動させる小型電池管。 8ピンのロクタル管です。 古典球(ビンテージ管)なので、将来無くなる球です。 私は随分昔(10年以上前)に12本買ってありました。 検査の結果2本が不良で、全ての球の足が錆びていました。
後ろ面です。 コネクター関係の部品がズラリと並びます。 ケースはアルミ板で自作。 電源トランスと出力トランスは可能な限り離し、一直線上に配置します。 電源トランスの磁界方向があるので向きにも注意が必要です。 今回使用したOPTはzp5kΩを10kΩとして使用しました。
内部の写真です。 ほとんど隙間が無い様に見えますが、実際に配線には手間が掛りました。 深く考えず適当に作ったので自慢ではないですが、綺麗ではありません。
電池管でハーフワッター(0・6W)の製作

電池管3B7はデーターシートを見ると3A5とよく似た特性ですが、プレート損失が1素子2.7W迄いけるので片ch3本、計6本の構成で作ってみようと思い、制作してみました。 借り組みで1本を空中配線で配線して様子をみて電源トランスを特注しました。(実際には一寸失敗?) 手応えを感じたのでシャーシーを作り部品を配置させました。 驚いたのはこの真空管は使いにくい事。 歪が多くグリッド電流も流れるので想像して設計していた物と全然違うことです。 現物合わせの設計が強いられます。 回路はシンプルだと思いますが、作ってみると結構面倒なので追試はお勧めできません。 つまり、苦労の割にパワーが低いです。 CRDは1mAを4本選別して並列で使いました。 1本が0.95〜1.22mA位の誤差が有るので私は以前100本位用意して選別してあった物を組み合わせて使いました。 回路図の4mAは左右のバランスを合わせる必要があります。 出力段のR4の抵抗が118Vの誤差が多い場合はR12で調整します。 VR2は出力管の2、7番ピン間の電圧が0Vに成る様に合わせます。R4の抵抗とFETは発熱が多いので熱対策が必要で抵抗の温度はハンダゴテの様に成るので半端じゃありません。 皮肉な事に真空管は触る事が出来ます。 今更遅いですがトランスのB電源を下げて電流を多くすれば熱対策が簡単だったように思います。 球を減らし4本で試した結果250mW出ますが、やはりB電源が30V下げる必要が有りました。

おススメは3A5全段直熱管のアンプです。

音質と評価

電源を投入すると直ぐに音が出ますが、性能が安定するのに約1分かかります。 音は悪くありません。 但し出力段の内部抵抗が高いのでダンピングファクタが少し低く低音をズシッと決められません。 最終的にNFBを6.5dbにして1.5になりました。 澄んだ綺麗な音は全段直熱管特有の素晴らしさと古典球の味も入っています。 

スピーカーは90db以上の高能率な物が必要です。 今回のように信号系にコンデンサーが無い直結アンプは位相ズレが無いので、フルレンジスピーカーには特に有利です。 前後左右の広がり、音像定位が見事です。

周波数特性表(測定器は日本オーディオ製UA3S他)
特性を見るとトランスの性能はマズマズ良いですが、歪率が良く無いので暫く使った後で考えます。電源をランスの設計にミスが有ります。 250Vの電圧を下げて、0.15Aの電流を少し上げると1W(5%歪)は出せる事を確認しました。 ただ、それでも歪は多めなので全体を考えると、再度トランスを特注して作り直すのは勿体無い感じです。 後日、再検討の余地大です。

魅力ある真空管とアンプ・ラジオ
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