2J27S(2J27) 4P1S(4P1L) Single Power Amplifie
4P1Lシングル・真空管アンプ
取っ手管 2J27S
全直熱管・ロフチンホワイト

1.6W+1.6W  2017'5

全部が直熱管の音を聴いてみたくないですか? そして、それがシンプルな直結回路で出来たら・・・・。 またまた面白い物をご紹介致します。 前回製作した6N1Pと4P1Lで試作して完成した時に頭によぎりました。 既に製作例が多く有る物を作るのは私のコンセプトではないでしょ・・・・。(スミマセン、5月の連休の初日が雨だったので結局作ったんだけど
 で、やはり自分の作りたい物を創らないと・・・。 ここで使う親分は4P1Sと言う中国製5極管(旧ソ連では4P1L)なので増幅率は高めです。 あとは前段をどうするかです。 3A5がμ=15でしたが振動対策が面倒なので・・・。 買ってから何時か使おうと引き出しの一番手前に置いてあった2J27Sを使って試作してみた所、動作中に指でコンコン叩いてもハーモニックノイズ等が出ない事を確認しました。 「灯台下暗し」こんなに良い球が手元に20年も有りました。 気が付いてみると超お宝。 増幅率は3結で約8倍だったのでギリギリ入力トランス等を使わなくてもアンプが組めそうです。 最近ヨーロッパ系の球を積極的に使用してましたが、ロシア系の球は中国でも同じ物が見つかります。 此処では全て中国製の球を使ってみます。 粗悪品イメージのある中国製ですが、古い時代に作られたこの様な部品は簡単に壊れる事も無いですし、私に言わせると立派な古典球です。 少しでも多くの真空管を手がけたい私は製造国では無く、何時頃作られたか? の方が興味が有ります。 趣旨としては真空管の魅力を探し求めているので音質が第一です!

参考諸特性

周波数特性

5.9hz〜28khz(−3db)

最大出力 1.6W(100hz4.7%歪)片チャンネル
入力感度 1.35V時1.2W
負帰還 2.8db
ダンピングファクター 3.2
残留ノイズ 0.8mV(VR最小補正無)
消費電力 24W
サイズ 幅18cm x 高さ11cm x 奥行12.5cm位
2.2V57mA、最大120V(第2Ug2=120V)1.9mA ノブ付き5極電池管、Max1W、中国や旧ロシアの軍用品 オクタルベースMG直熱管、3結でμ=8でした。
上記2J27S真空管のアルミケースを外してみました。 中央のヒーター線をスプリングで強く引いている感じです。 さすが軍用管、良くできています。
直熱5極管4P1S。 ドイツのRL4.2P6が元祖だとか? 旧ソ連4P1Lも同等 4.2V(3.9V〜4.7V)0.325A、Max250V50mA(7.5W)第2G1.5w!
一寸ケースが小さすぎましたかね! もー何にも入りません。
今回使ったアルミケースは底の孔も無いので、大きな穴を空けてあります。 ケースサイズ 170mm(横)x50mm(高さ)x123mm(奥行)
2J27Sのアルミケースを外した時の写真です。 シールドの役目が有ると思われますが、ハムも出ないので、無くても構いません。 差し込む時の向きには注意です。
OPTはケースを1回外して上下反対に入れ直しました。 端子を2mm程カットして、線材処理してから収縮チューブで絶縁してあります。
4P1L シングルアンプ回路図
1カ所調整する所が有ります。前段のカソードに有る100Ωの半固定抵抗です。 最初は適当に中心位の位置にしておき、スピーカーから出るハム音の一番小さく成る所に合わせます。 極小さな音ですがスピーカーに耳を近づけると聞こえると思います。 良くわからない時は中心位置でOKです。 出力管は直熱管なのに8番端子の様にヒーターの中点が端子で出ている為に調整が不要と成っています。

出力回路は3結に近いウルトラリニア接続に落ち着きました。 3結でも殆んど変りません。 ところが5極管接続にするとダンピングファクターが1.6に落ち馬力が思った程上がりませんでした。 折角の5極管なのでこの際ULで行こうと思います。 UL接続はシンプルな回路ですが、これ自体が若干のNFBが掛かり特性が向上する仕組みです。 中間のカップリングコンデンサーが無い為、入力信号から出力トランス迄はDC成分をも含む信号が増幅され正確に伝わる様に直結されています。 此れが高音質を期待できると言うわけです。 電源トランスは春日無線の30Wタイプ。 特注と言っても、電圧と電流を30W以下で設計して連絡すると簡単に作って頂く事が出来ます。 私は小型化を目指しているので30Wタイプを選らび、絶妙な電圧配分を計算し、試作して割り出しました。 回路図に書いてある電圧、電流で製作をお願いしました。 何やら細かな数値で書いてますが、この様な物をチャンと造って頂く事ができます。 さて、シンプルそうにも見えますが、電源回路がやや複雑に成ります。 複雑と言うよりは大きいコンデンサーが多いです。 真空管に合うようにヒーター電圧も決めています。 B電源も若干余裕を持っていますが、音量をイッパイで使うとギリギリに成る感じです。 朝から晩まで使い続けるとソコソコの温度になるので、シャーシーは放熱様の孔が必須です。

周波数特性
歪率特性表
大きな特徴は2段共に直熱管である事。 その2段が直結回路である事。 ネットを探すと解りますが、この経った2つの事が中々出来ないですよね! 増幅率の問題や電源突入時の過電流等がネックになります。 2段直結にするにあたり、前段のプレート電圧を下げて使える球も多くは有りません。 此処で使った2J27Sはプレート電圧を約50Vにして動作させ、ロフチンホワイト式で有りながら高圧のB電源を350Vに抑えて完成できました。 出力は2W(1khz6.6%歪)。  
直熱管の音
全2段共に直熱管の5極管です。 前段は3結接続ですが、特性表を見て感じる事は高域の伸びがもう少し有れば文句なしです。 使うOPTの問題も若干有ります。 しかし、スピーカーで鳴らしてみると、まー不思議な事、スッキリした気持ちの良い高域です。 重低音域も腰が有りますし、なんと言っても、爽やかな音は病みつきになります。 3極管と5極管は性格的には全く違う物ですが、此れを聴いていると関係ない感じもします。 低域特性も良好ですしダンピングファクタもバッチリ。 いずれにしても全段直熱管の此の球の組合せでしか味わえない音質である事は確かな事です。 柔らかい真空管の聴きやすい音です。 新しい刺激を欲しい方にお勧めできます。
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