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設計と試作
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| 概ね構想が決まって、シャーシを作り、部品を取付け特性を調べました。 自己バイアス回路で普通のコンデンサ結合なので問題無いだろうと思い特に仮組みもしないで仕上げてしまいました。 完成してみると歪率特性が一桁悪い事に気がつきました。 このコッサーAT20の詳細は分かっていませんが、ヒーター6V1A、600V30mA位で高電圧低電流での使用との事でした。 カソード抵抗を1KΩにして520V位の電圧を掛けると約32mAでしたので、丁度良いと思っていた訳です。 音質と特性は別と言う事は分かっています。 しかも1%は問題外で6%位でもOKと言う事も分かっています。 ただし、最近製作した数台の物より悪いとなると仕上げる気にも成りません。 気をとり直し顔を洗って出直しです。 掲示板や他の方のアドバイスで送信管なのでグリッドにも電流が流れるらしいと聞き、固定バイアス回路に変更しました。 私としてはプレート電流32mA迄と思っていましたが、電流52mAの時が最も低歪と判明しました。私が調べた情報ではプレート損失を25Wです。 今回の回路で最終結果が24Wに成りましたので、これで構成が決まりました。 |
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更に特性改善
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「掲示板」での情報でヒーター4V品が有ると聞き、電圧が違う? と、考えて試して見ました。 ところが音が出ませんでした。 歪率計のメーターを見ながら何ボルトから動作するか調べました。 何と5.9Vでも歪が3%あります。更に電圧を上げていくと6.43Vで0.2%以下になりました。 この状態ならば許容範囲内と思い、ヒーター電圧も決まりました。 普段の癖でヒーター電圧は規定値になるべく近く合わせています。 この電圧は少し低めで使うと寿命が長いと聞きますが、今回の様に、許容範囲内であっても低めの設定では特性が悪化する事があるので注意が必要です。 実際には耳で聴いても判断出来るとは思わないので、ココまで神経質になる事も必要無いとも思います。 私の経験ではハムバランサーを動かしても歪率特性が変わります。 最終的に製作した回路図は下記にあります。
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音質と評価
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| コッサーAT20の球の使い方は私が今まで経験した物とは少し違う球でした。 オーディオ用ではなく送信管と思われるので当然仕方が無いことです。 上記の様に様々な調査をすることで有る程度球の性能を理解できます。 そして性能の良いアンプに仕上げる事が出来ます。 初段の球にも欧州系の球を使ったので音質は2A3や300Bとも違い独特の音を聴かせてくれます。 透き通った艶の有る綺麗な音質は長時間聴いても疲れる事も無く、なによりも心を癒してくれます。 また、今回の固定バイアスアンプ・アンプの場合、出力管のカソード抵抗が無い為に発熱部品が少ないので長時間連続使用しても安心です。 |
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今回の失敗
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実は今回一つ失敗が有りました。 電源トランスと出力トランスの距離が近すぎた様です。 折角歪の少ないアンプに仕上がったのですが、入力ショード時の雑音レベルが1.4mV位あります。 リスニングポジションでは殆ど聞こえませんがスピーカに近寄っていくと少しハムが聞こえます。 この音は電源オンと同時に鳴るので、電気のハム等では無くトランスの誘導がのっているのが分かります。 実際には実用には問題無いのですが、最近作った300BフローティングOPTアンプでは更に半分以下で0.3mVでしたので、一寸気を抜いてスタイル重視で作ってしまうと、この様な失敗をします。 本来は0.6mA以下に成ると思います。 現在の状態ではPTとOPTの距離が10mm位なので、少し間隔を離すことで解決可能と考えます。 一般的な配置の電源トランスを隅に置き、チョークトランスを挟みOPTを2個並べる配置は最も無難な配置と言えます。
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最大出力 : 5W(片Ch)
歪率 : 0.1%(最小値)
周波数特性 : 10Hz〜45KHz(−3db)
総重量 : 約15.4kg
寸法 : 345(W)x265(D)x220(H)mm
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高圧危険
今回製作の真空管アンプは約500Vの高圧電源に成ります。
同じ様な物を製作される方は、特に感電には気を使って
安全に製作して下さい。 点検時は電気が残っていますので
特に注意が必要です |