1.0W+1.0W 2017' 4
6H30Pi Loftin-White Single Power Amplifie
6H30Pi イチワッター真空管アンプ
無帰還直結回路ロフチンホワイト


おーからウロコ

6H30Piの1W出力のイチワッターは2作目でVer2に成ります。(詳細およびVer1はこちら) 前回製作した6H30Piは私のMT管小型アンプの中では一番ではないかと言う位で出力も1Wに達した為、ミニワッターからイチワッターに成りました。 気に入っていますが、一つ心残りな事が有って、直結ロフチン・ホワイト式に移行出来なかった事です。 小型アンプは使用する機会がとても多いので構想を考えていました。 前回のエレクトロハーモニクスの6H30Piはヒーター電流が0.9A。 電源トランス端子が0.9Aとピッタリなので余裕が無かったのですが、ソブテックの6H30Piが0.85Aと言う事で少し余裕が出てきました。 と、言うのもB電源の電圧不足分をヒーター電源から少し借りようと言う苦肉の策です。 ヒーター電圧6.3Vを抵抗を入れ6Vに落として0.8Aが達成出来た為、余った100mA分の80mAをB電源にかさ上げさせ約18Vを作り出します。 そうする事で、前回出来なかったロフチン・ホワイト式が見えてきました。

参考諸特性

周波数特性

10.25hz〜35.8khz(−3db)

最大出力 1.15W(100hz5%歪)片チャンネル
入力感度 0.8V時1.0W
負帰還 無し
ダンピングファクター
残留ノイズ 0.08mV(ボリューム最小位置補正無)
消費電力 27W
サイズ 幅19cm x 高さ12cm x 奥行12cm位
ソブテックの6H30Piです。 3極管が2回路入ったMT管です。 足が綺麗で、何かの処理がされている感じです。
B電源(高圧電源)はEFTによるリップルフィルターを使いますが、今回はチョークコイルも兼用しました。 5H100mA、DCRは110Ω。 たった5Hでも此れでハムは更に1/3位に減り0.6mV以下に成るのでヘッドホンアンプとしても使用可能と成ります。

ドイツROE社製EB 100μの電解コンデンサーを使いました。 いわゆるビンテージコンデンサー。 直結回路なので電気的に通過する部品が少ないですが、初段(1段目の真空管)のカソード側コンデンサーはチョット凝った物です。

最近製作するアンプは全て此の線を使っています。 Western Electric ナメル単線+シルク+外皮約1.3φ。
ラグ端子等は使わず、ソケットに直接パーツを取り付けています。 大きなコンデンサーはブチルの両面テープで固定して端子台代わりに利用します。 アース母線は銅の単線を利用。
後方はワンパターンの配列です。 電源コネクターは毎回同じ物を使うので、セット交換はワンタッチ。 出力トランスはケースを一度外して端子側を下向きに替えてあります。
6H30Pi ロフチンホワイト直結アンプ回路図

6H30Piプレート損失は前段0.1W、出力段4.2W、全体で4.3Wに成ります。 OPT(出力トランス)はzp7kΩの2次側の4Ω端子に8Ωのスピーカーを接続します。 つまり、zp=14kΩでつかう事と同じです。 それは真空管の内部抵抗に関係していまが、それなら最初からzp=14kΩのトランスを使えばいいのですが、試に春日無線のKA1425を試した所、100hz帯と10kh帯が入れ替わった様な性能でした。 どちらを選ぶか? 私は高域帯を重んじました。 もう一つは普段使うであろう出力0.3W前後の歪が1%切る事を優先しました。

周波数特性
歪率特性表
3本の線が重なるのが理想なんですが・・・。 この場合は(青線)100hz帯が良くないので、全体としてみると、青のラインが本機の実力に成ってしまいます。 確かに100hz帯は他の1khz、10khzに比べると良くないですが、此れでも0.3W付近が1%以下ですから可也良い感じです。 昔の話ですが、真空管1本5%の歪は当たり前。 シンプルな2段構成でも10%歪と言う考え方が有ったと思うんですが、たしか最大出力を5%歪にしているのは5%でも無歪との認識だったような・・・。 言ってみると歪率は5%以下ならあまり拘る必要は無いんですが。 表では1Wを越えると一気に歪が増え1.4Wで10%歪に達しカーブの先を考えると限界値である事が解ります。 
音の追及にはキリが無いですね!
ウリは無帰還なんですが、実は初段のカソード抵抗91Ωにコンデンサーが無いので1.1dbの帰還が掛かっています。 点線部分はオーバーオール帰還抵抗と成ります。 使用するスピーカーに合わせて若干ダンピングファクターを上げた方が良い場合が有ります。 好みで調整する部分ですが、たった1本の抵抗で此のアンプの諸特性を左右する大事な抵抗になる場合もあります。 ちなみに、私は特性より何より、信号系の部品が少ない方が好きなタイプですので悪しからず。 5.6kΩ時0.5db、2.7kΩ時1db、1.2kΩ時2db、750Ω時3db、510Ω時4dbが参考値です。 既に1.1db掛かっているので1.2kΩ位の抵抗を付けて、無い時との音質を比べて診ると良いと思います。 抵抗を付けると音が小さくなるので、ボリュームの位置が変わります。 帯域を良くするとか、ダンピングファクターを良くするとかでは無く、、此のアンプでの”音が一番良いと感じる所”を見つける感じでしょうか?
前回作の物と今回の特性表を見ると、今回は何処が良いのか? と言われそうですが、しかし、音は随分違いが有り、其処に真空管アンプの魅力を感じる部分があります。 回路の違いは大きいです。 又、NFBが有る無しでも変ります。 NFBはどの位?と言う”量”があるので、その量で音の雰囲気や低音の締りが変わってきます。 結局は何処が最良な位置かを探す事に成ります。 で、最初はNFB無しで聴いてみる=>音は問題無い・・・ならばダンピングファクタは=> 2以上? 周波数特性は=>20〜20khz(−3db)内か? こんな感じでしょうか! 特性の良い真空管は下手な細工が不要です。 今回、2段直結のロフチンホワイト無帰還アンプです。 音の広がりや奥行感と言った空間の再現性が特に良い様に思います。 ”良い真空管を見つけた!”とうい感じです。
魅力ある真空管とアンプ・ラジオ最新の確認