ニュービスタ管6CW4・6N7シングル・アンプ
UU6, Nuvistor 6CW4, 6N7 Single Amplifier

今回製作したアンプの特徴はニュービスタ管の6CW4です。高さが10mm程度の小さな球で超小型なセラミック金属管です。 入手後長い間保管してありましたが、このたびソケットが見つかり早速音を出して見ることにしました。メタル管の6L6が有ったのですが、以前6V6を使ったので似た球を使っても面白くないと思い別の球を探し、見つけた球が6N7です。 その他は手持ちの材料を使ったので困難な事が多かったのですが完成しました。

性能表
最大出力
総重量
残留ノイズ
入力感度

周波数特性
回路方式
寸法
0.6W
4.4Kg
0.9mV(入力ショート時)
400mV時0.6W
40〜65khz(−4db)
CR(コンデンサ)結合,NO−NFB
240(横)x180(奥)X145(高)mm
初段には傍熱3極管の小型セラミック金属管の6CW4を使いました。RCAが1956年に開発した物で高さが10mm程度の超小型真空管です。受信部に使われた真空管です。
メタル管の6N7です。手持ちに6L6のメタル管がありましたが大きすぎてバランスが合いません。今回は小型アンプを作る予定でしたので電源トランスも小さく250V80mAがマックスです。
整流管のUU6です。電源トランスの都合でヒーター電流が1.5A以下の物を探しました。候補としてCK1005メタル管を見つけましたが耐圧不足で諦めました。このUU6はメタル管ではありませんがシルバー・コーティング管でいずれも通電時には明かりが見えません。
本機小型アンプの底面です。配線は0.8mmの銅線にガラスチューブを使いました。細い線ですが半田もしやすく此の単線が結構いい音がして最近では愛用しています。
前段と出力管に信号を伝えるのには信号系にDC成分があり信号線を直結する事が出来ません。そのためDCカットする為にコンデンサーが必要になります。ここでは音質に定評の有るスプログのビタミンQと呼ばれる物を使いました。
製作準備と組立て
電源トランスの都合で両波整流が不可能なのでUU6は半波整流する事にしました。6N7のプレート−グリッド間の最大規格が300Vなので250Vを整流すると丁度位になります。真空管アンプの魅力にヒーターの輝きが綺麗なのが上げられますがメタル管はこの光は在りません。メタル管アンプは以前6V6シングルアンプを製作した経験があってこの6V6アンプは周波数特性が良く広帯域アンプでした。6CW4がなければ作る機会は無かったと思いますが、6CW4の音を聴きたくなった以上は出力管も同じメタル管を組み合わせたく成り6N7を使い2台目のメタル管アンプ製作を計画しました。ただし今回の6CW4は超小型管なので少し心配があります。以前小型エーコン管955を使った時は資料を元に電流値も電圧値も合わせ製作したにも関わらず音は歪が多くて使えず苦い経験があります。同じ失敗をしないように早速試作をして6CW445シングル・アンプを即席空中配線で作って見ました。データーの測定も省いて即音だし実験です。最初は耳で確認した方が確実です。結果は自己バイアス回路でCR結合で問題ありませんでした。

本機の音は
小型アンプが完成しました。カウボーイ・ジャンキーズ「The Trinity Session」のCDを聞いてみました。一部アカペラで歌う少し寂しい雰囲気の曲が多いですが特に「ブルームーン・リヴイジデッド」「スウイ―ト・ジエーン」は音の抜けも良く実に心地良いです。小型アンプでパワー不足を感じると思いましたが高能率アルテックのスピーカーでは普段聴く音量では重低音も音割れが感じません。

出力管の変更
私は高能率スピーカーを所有しているので問題ありませんでしたがパワー不足を感じる場合には6V6系の球で5992があります。 0.6Wの出力では足りない場合は球の交換でパワーアップします。 カソード側の300Ωは今回のパワートランスの電流に合わせた物なので実際には更に出力を上げる事が可能です。同じB電源電圧でも回路図のようにすると約1Wになりました。 NFBの抵抗は1.5Kオームで3dbの負帰還が掛かり周波数特性も改善され低域がズッと良くなる事を確認しました。配線変更は簡単なので機会が有りましたら一度音を聴いてみるのも良いでしょう。われわれマニアは理屈抜きの実践あるのみです。時間を掛け実際に確認してより良い物に仕上げるこ事で納得が出来、最終的には大切な一台になっていくのだと思います。

UU6, Nuvistor 6CW4, 6N7 Single Amplifier回路図
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