6189、5992、811Aシングル・アンプ
イントラ反転・真空管アンプ Single Amplifier 2004'4

6189Wは12AU7、5963、ECC82の同等品のMT管です。 双3極管で同じ物が1本の管の中に2個入っています。幅率は約17の万能管です。 1世代前のGT管の6SN7の現代版と言った所です。

このGT管5992は6V6の高信頼管です。 高信頼管と言えばメタル管も存在しています。 この球は5極管なので、本来はこの球1本で数Wのアンプが構成できます。 今回は811Aのド゙ライブ管として使っています。

今回のアンプの主役の811A送信管の直熱タイプの真空管です。 写真の811AはCCP製ですが、手持ちに中国のゴールデン・ドラゴン製が有るので聞き比べるのが楽しみです。 ヒーターを通電すると電球の様に光るのがマニアにはたまりません。

(故)宍戸公一さんのイントラ反転回路での製作です。 一部シャーシー設計を間違えた為に出力管とドライブ管の距離が近いのが難点です。 小型のインターステージ(INT)トランスで電流を流せる物が有ったのでシャーシー下面に入れシンプルに仕上がりました。
今回使用したトランスはノグチの物です。シャシー下部にはイントラ反転用のインターステージトランスが入っています。本来は10mAしか流せないトランスですが2次側に逆電流を流して磁気飽和を緩和させて使うので1次側を16mA流して使います。
内部配線の様子ですがシャーシーを小型化したので部品がギシギシと並んでいます。 B電源はシリコン・ダイオードを使い整流管は使いません。 電解コンデンサは200μの小型タイプを全部で4個使いました。 その為にノイズに関しても何の問題も有りません。

設計思想

(故)宍戸氏の発表したイントラ・反転回路は送信管をドライブする回路として一般的な物に成って着ました。 ヤフー・オークションで10mA流せる小型INTトランスを見つけ即購入しました。 私としては800番シリーズの送信管はどうしても作りたいアンプなので今回製作しました。 構成は12AU7、6L6,811Aで初段の球には高信頼管を使いました。回路は、宍戸氏の原図を元に製作しましたが、電源トランスに低価格ば物を使い一部の変更があるために抵抗等の定数が変わっています。

音質と性能

 私が知っている送信管のイメージそのままの音が出てきました。 明るくて気持ちの良い音質です。 シングル構成でありながら18W近く出てきて、OPTの1次電流は足りている物のパワーが出過て容量オーバーになってしまいました。 大きなパワーが必要な時は、このOPTは最低でも20W以上の物が必要になります。 現状では811Aには概ね65mA流しています。 基本は100mAですから、今は控え目に使用しています。 周波数特性はトランス結合のアンプによく見られる「かまぼこ」型です。 性能を上げるには中間トランスをISOのNC10に換えれば更に良い方に改善すると思います。 出力管の811Aは電球の様に明るくて、音は勿論良いですが、この光は+αがあります。

特性表