6V6メタル管シングル・アンプ
オール・メタル管
6SJ7,6V6,5Z4
Amplifier    2003'11

オール・メタル管シングル・アンプです。 主役のOPTに合わせたCHとPTです。 トランスの色が合わない為に塗装してあわせました。
メタル管6SJ7/VT116 類似管:6AB7 6AC7 6AJ7
新品の6SJ7が2本揃ったので今回使うこととなりました。参考:5693,
Ppmax=2.5W Epmax=300V 6.3V/0.3A
主役のメタル管6V6/VT107
Ppmax=12W Epmax=315V 6.3V/0.45A
4本有るのでプッシュプルアンプも検討しましたが、私の好きな回路の簡単で設計の簡単なシングルアンプで製作します。
メタル管の5Z4です。 手持ちにCK1005が数本有りましたが、電圧規格が判明したときに電圧が低く、この5Z4を入手してからオール・メタル管アンプを作るキッカケに成った整流管です。
200x300X2mmのアルミ板がホームセンターに売っていました。 木材と合わせても自作すると2000円足らずでケースが完成します。 万年貧乏の私の場合、最近1枚板のシャーシーが支流に成りつつあります・・・。
配線が殆ど終わりました。 今回の配線はウエスタンエレクトリックの単線と一部銅線の単線を使い配線をしました。 線を束ねた場合の信号の干渉を防ぐ為に線材を最短距離で結ぶ方法でなるべく線が他の線と平行に成らない様に何時もと志向を変えて配線してみました。

コンデンサも2種類から視聴の結果で決めようと計画していましたが、珍しくて入手が難しい物を使えるだけで充分なのでT・JENSENのOLDタイプ・ペーパーコンデンサを使う事に決めました

私が常に心がけている1点アースの様子が良く分かります。失敗の少ない配線方法です。
今回はブロック型の電解コンデンサーは使わないようにして、ケース上部はトランスと球のみのシンプルな外観にしてみました。

1枚板タイプのシャーシーなので、後部上面に各端子が並びます。 手持ちのSPターミナルが少し貧弱に見えるので何とかしないと・・・・。


メタル管6V6シングルアンプ回路図
シャーシー図面

メタル管の魅力

真空管アンプの魅力の一つオレンジ色の輝きがあります。 有名な300Bも音は良くても見た目では電球の様に明るい808の様な球が私は好きです。 きっかけは6V6メタル管が1本入手してからです。 好きでもない球を1本手にしてから考え方が変わりました。 音を聴きたくなったのです。 以前6L6を聴いたときは感激がが薄かったので、今回はトランスに拘り良い物を使おうと探しました。 掲示板でお馴染みのカボス(Kouji Matsuo)様にお願いしてLIST製のOPTを譲って頂きました。高級トランスの使用でメタル管6V6の性能を最大限に引き出せるでしょう。 前段には6SJ7で、この球も6V6同様の5極管です。 今回は全て5極管の性能をフル活用します。 整流管にもメタル管があり5Z4が有りました。 サイズも6V6と同じです。 回路は一般的なコンデンサー結合で作ります。 ここで問題になるのが信号伝達用のコンデンサーですが、これも先ほどのトランスと合わせて2種類のコンデンサーを譲って頂ました。 このトランスとコンデンサーの特徴を伺ったので下記に案内致します。

LISTトランスの特徴
LISTオーディオ用トランスはLISTとタイムトラベルにて約3年で全品種が完成。 LISTトランスのモデルはWE、英フェランティ等です、LISTの特長は位相特性を重視した音質重視設計です。昨今のf特重視とは大きく違います。LISTの巻き線方式は単純なサンドイッチ巻で相間に静電シールドをしてコイル結合を最小限に抑えている事です。勿論巻き線方法はこれまでとは異なりますし使用しているコア材や絶縁材は大差ありません、しかし50年以上のノウハウで特性はカマボコ型では有りますが非常に良いトランスが完成しています、特に大型球や内部抵抗の低い球には最高の評価を得ています。良い音とは静かで人の耳にやさしい事思っています!これだけは”鉄損よりも銅損の方が人の耳に対し影響大です”
ヨーロッパOLDペーパコンデンサ
ヨーロッパでは1920年代からペーパコンデンサが作られていました、これはUSAでも同様です。ヨーロッパのコンデンサの特長はペーパが多いと言う事です。有名メーカも多々有りますが品質、音に関しては大差ありません、よってどれもクリアーで滑らかな音出て来ます。今回のDUBILIER、T・JENSENのOLD品は非常に珍しく通常では入手出来ません、これ等旧型ペーパにはパラフィン紙が使われていますので現在のFILMに比べ絶縁は悪く成ります、これはパラフィン紙のみの問題では無くシールにゴムが使われているせいでも有ります、しかし出て来る音は温度特性やF特が悪いと言われていても不思議と素晴らしい結果出て来ます。昨今のオーディオに使われる部品確かに素晴らしい特性ですがこれ等は全てテスターにて測定した結果であり人間が判断したものではありません。T・JENSENは国内でもエイフルが代理店しておりますが旧型と同じ物では無い様です、現在の規格では昔の物はクリアー出来ません。
総合評価

ほとんどの配線が終わりました。 抵抗値等の不明な部分は後にして上記の写真のように、最短距離配線なので、引き回しも考えずに配線しました。 本当にクモの巣配線です。テスターと電流計を見ながら抵抗値が決まり、6V6には約50mA流しています。待ちきれずに音を聴いてみました。 勿論まだNFBは掛けていませんが、どうでしょう・・・小型トランスと思えない良い音がします。 更にメインスピーカーで聞きたくなります。 何時もならエージングをする所ですが、今日は雨降りで待てません。 まだ真空管も焼けた匂いがする新車の状態ですが接続してみました。 小型トランスとは思えない低域が出ています。 全体的に良い感じで、澄んだ綺麗な音です。 その後NFBは9db掛けて準備が終わりました。 現時点で既に満足してしまいました。 特性が気になり計測してみましたが下記の様に素晴らしい特性です。 LISTの小型トランスと言う事で購入しましたが、6HZから50KHZまで±0,5db以内と今まで40台位製作した物より低域が出ています。 4HZでも極端に低下せずに針が大きく4hzで振れてDCアンプのようです。 澄んだ綺麗な良い音で球を見ても何故この球がらこれだけの低音が出せるのか不思議です。 残留ノイズも0.3mV以下と真に優秀で、調整箇所が何もありませんので部品が揃いましたら比較的簡単に製作できます。 以前6V6ppを作った事が有りますが、この様な音は出なかった・・・。今回の勝因はOPTの性能とペーパーコンデンサのお陰でしょう!。 又、回路図の様に製作する事で誰が作っても有るレベル以上の物に出来上がりますので、初心者の方にもお奨めできますし、これだけの性能の物を作るのには何台か製作されないと、たどり着くことが出来ないのも現実の話だと思いますが如何でしょうか・・・。今回は試作をしないで製作に入ってしまった為に超ハイスピードで配線作業が終わり最終的にはケース製作を含めて2日間で完成しました。回路図も頭の中に入っているのと慣れもあります。 但し企画には仲間の意見を聞いたり部品の検討と調達、回路の研究とシャーシー図面、回路図を書いたりと見えない部分では、それなりに楽しんで作りました。

今回使用したLISTトランスこちら(松尾様)から購入しました。

 

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