レーダー送信管316A プッシュプルアンプ

WE717A、WR416A、316A Push-Pull Amplifier

ホームセンターから材料を購入しましたが、安い物を買ったら、ふしが多いのですが、ま〜良いか?。
サイズに合わせて切断、接着のあと、パテで仕上げ、最後にニスを塗って完成です。 シャーシーは2mm厚なので、内枠を落とし込み構造で製作しました。
前段に使用したWE717A。 この球の形も何とも味がある。 私は他のアンプでも安いので多用しています。 今回はTUNG−SOL,RATYHEON、WESTERN ELECTORICの3メーカーも聞き比べます。
シャーシー加工。 316Aのソケットは1個5000円もする。 音に関係ない部品が1個5000円・・・泣き泣き・・・。 イントラは、タンゴNC14を使います。 このトランスが今回のポイントです。
形が完成です。 ヒーターの配線が終わった所で、B電源を入れずに真空管のエージングを5〜6時間行います。 長いこと寝ていた球をそっと起こしてあげます。 その後はしっかり働いていただく!。
試行錯誤の結果完成です。 今回は前段を何度も造り返した。 一応決着した回路で配線が終えた。 音出しが楽しみです・・・。

ユニバーサル電源装置

設計思想
以前ラジオ技術2002’6月号の新氏のシングルアンプを製作しましたが、マニアの強い要望で手放してしまいました。 その後もう一度作ろうと少しずつ部品を集めました。 以前と同じ物を作っても「つまらない」と思い、今度はプッシュプルで製作しようと思います。 今回は以前製作したユニバーサル電源装置を使うセパレートタイプとしました。 新氏のシングルアンプが約8Wでしたが、NFBを15db掛けていたのが気になります。 そこで今回のアンプでは目標として最低8WでNFBは最大でも3dbを目標に製作をする事にします。

回路設計
この316A真空管は、たまねぎにもよく似たの形で、 ドア・ノブ管と呼ばれています。 写真をご覧の様にスタイルの良さに感動します。 回路は設計が簡単な中間トランスを入れて終段のみプッシュプルにするものです。 新氏の設計ですと717Aの後にWE396Aを使っていましたが、ソケットを購入した山本音響工芸で電流を流せる球の方が良いとアドバイスを頂ました。 たしかにドライブ管に1.8mAは少ないかと思い、WE417Aを選びました。 規格をみると30mA流せますので、この球を使って回路の試作を行いました。 回路は最近味を占めたロフチン・ホワイト風の直結タイプとしたかったのですが、417Aの内部抵抗が小さくグリッドの電圧が低めになってしまい、717Aに充分な電流が流せずに没となりました。 コンデンサ結合にすると増幅率が高すぎて使えませんでした。 そこで717Aをカソードドライブにしました。 今回の出力トランスはカナダのハモンド社の物を使いますが、同社のトランスに150Hのチョークトランスを見つけました。 このカソードドライブ回路は増幅率は殆どありません。 ですがインピーダンスが低くなるので次段に信号を渡すのには良いようです。 下記特性表はNO−NFBの場合ですが、316Aのバイアス電圧により特に歪率特性は変化します。 今は普段聞く出力(約1W)付近を一番小さく合わせた位置になっています。 316A1個に80mA流すと随分良くなりますが、プッシュプルの場合は320mA必要になりますので、今回は電源に合わせ200mAに合わせました。 実はトランスに問題があるのだと思いますが、OPTからNFBを架けると発信してしまいます。 トランスの位相特性が良くない結果です。 従いまして今回のアンプにはNFBは掛けてありません。

総合評価
肝心の音質はシングルで製作したときと同じに中域が厚い感じで、力強く澄んだ音を聞かせてくれます。 若干ですが、ハムがあります。 B電源1500μ、ヒーター100000μにしてあります。 ハムバランサーを回しても改善されません。 グランド線を少し変える必要があります。 ここまで仕上げるのに今回は悪戦苦闘をしました。 今の回路になる前に前段の回路だけでもアンプ2台分位製作出来る時間が掛かりました。 でも6V6シングルアンプの回路も完成しましたので一石二鳥でした。 新氏の記事にもありましたが316Aは難しい球でした。
今回の回路ですが、終段の316Aは下側の回路をやめてシングルアンプに変身できますので、好みに応じて選ぶと良いと思います。 ただ、この低域の素晴らしいプッシュプルアンプの音が出るかは不明です・・・。
苦労して完成したアンプを鳴らしながら聞く音楽の素晴らしさを久しぶりに味わいました。 部屋の明かりを消してアンプの輝きを観ながら好きな曲を聴く、あ〜今日もビールが美味いな〜。
その後ハムが取れました。 ピンジャックから初段の球に接続する線をシールド線にしたらOKでした。

その後の変ぼう
ハムは多少でも聞こえると気になります。 シールド線に変更で実用レベルになりました。 B電圧も316Aの耐圧450Vにしました。 電流を200mAに合わせる為にC電源が−33.8Vになっています。 これでようやく316Aプッシュプル・アンプは完成域に達した気がします。 最終回路を載せましたが、最初は717Aの前に12AT7を入れましたが、今は外しました。 出力管の電流を1球あたり80mA流せる余裕がある電源ですとパワーはあがります。

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