古典球シーメンス Ba、Ca シングルアンプ
小出力ミニワットアンプ
SIEMENS Ba(PTT2S),Ca
小出力0.6W(片ch)ながらALTEC−A7ではパワー不足は感じさせない重低音、直熱3極管ならではの澄んだ音は心も体も癒されます。
SIEMENS_Baトップシール、ゲッタなし赤ラベル、板プレート 中身はWE205とよく似ている。 どう見てもどちらかが真似をしていると思えるくらいです。
SIF-PTT2Sで上記Baのシルバーコートされた球です。
1920年代後半に製造されたSIEMENS_Ca 最大でも1Wは出ませんが、高能率なアルテックA7ならパワー不足どころか、これで十分でした。 ピン構造が上記Baと同じ形状の物と2種類あるそうです。WE104Aの相当管です。
材木をアルミ板にあわせて45度に切りあわせ、ボンドの接着を待ちます。
木材の角を落とし水性のニスを3回位、はけ塗りします。
仕上がりをイメージして部品を配置して様子をみます。
配線が終わりました。 誤配線が無いか最終チェックを行います。
電源を入れて各電圧を計りチェックします。 真空管はシーメンスのほかにバルポ(VALVO)と言うメーカーにも同等品があるようです。 又、Baは年代により形は違う物の安い品物もあります。
アースポイントは入力ピンジャックの位置にして、それぞれのアース(黒い線)を1箇所に集めます。 私の経験ではもっとも良い結果になります。回路上近い場所でも途中で一緒にしてはいけません。 必ず1本づつこのポイントに配線します。 ケースのアースにつながるのはR側のピンジャックのアースの1点のみです。
設計思想
シーメンス製のBaとCaのドイツの1920年代の球を使って製作です。最初にBaを入手してからソケットを含めて高価でなかなか買えなかったですが、早く音も聞きたいと思い、泣き泣きで購入しました。出力管はDaも探しましたが何れも高価です。 約1年探してオークションでCaが何とか購入できました。 出力トランスはUTCのS13を予定していましたが、1個しか揃わなく何時も使っている手持ちのノグチトランスで作ることにしました。 結果的に出力は0.6W(片CH)と少ないので、アルテクA7のような高能率100dB以上のスピーカーで聞くのが前提になります。 最近の低感度で高ダンピングを要求する現代スピーカーを接続しても良い結果が得られないことは明白ですので製作時には組み合わせを考慮して下さい。 回路図ですが、参考になる物が見当たりません。 分かるのはヒーター電圧と最大電圧、電流位です。 自己バイアス回路でシンプルに作るしか方法が無いので、実験をして抵抗値を決め回路図を完成させました。
調整と評価
特性も取終わりエージングを2時間ほどして異常が無いのを確認しましたので、ALTEC-A7で鳴らすことにしましょう。下記特性表のように10〜70KHzまで殆どフラットで申し分の無い良いデーターです。最初に聞くCDですが、高音が綺麗に鳴りそうですので、ギターの弦の音が気に入っているエリック・クラプトンの「アンプラグド」のライブを聞いてみました。 気が付いたら1枚聞き終わっていました。そうです・・・これもなかなか良いよ!・・・。 低音もこのトランスでは聞いたことの無い音が出ています。 ウエスタンエレクトリックの205Dとはまた違います。 甲乙は付けられませんが、安いノグチ・トランスがこの音を出してくれるのですから、文句なしです。 初段のBaが直熱3極管ですので、それが良いのかも知れませんね!。 真空管のピン番号の資料等が何もありませんでしたが、ヒーターはテスターで分かりますので、DC100V位の電圧を適当に当て電流を見ながらプレートとグリッドを探しました。 Baは内部抵抗が100KΩとの事でしたので、150Kオームにしてみましたが、100Kオームですと約1.5mA流れますので多少歪が改善できると思います。大型連休で部品屋さんも休みで、手持ちに100Kが無く150Kで妥協しました。 B電源ですが、今回は手持ちのトランスの都合で220V位になりましたが、240V位が理想と言えます。 又出力トランスはzp5KΩが良いでしょう。 ヒーター用の整流ダイオードはノーズを考慮してショットキー・バリア・ダイオードを選んで下さい。
あ〜・・・それにしても年代を感じさせない・・・いや?・・・古典球なのでこの音がでるのか?・・・これを専門家はどう評価するのだろう・・・と思いながらも、自己満足99点でした。あと1点は出力トランスを選択すればもっと良かった可能性があることです。 
ドイツの古典球Ba,Ca直熱3極管アンプ回路図
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