0.8W+0.8W 2017' 3
CV1246/P2,6CC42,UTC O-25 Input Push Pull Amplifie
ヨーロッパ系古典式真空管アンプ
入力トランスと交流点火方式!

欧州管の魅力に嵌まっています。 此処に紹介するCV1246という球は1930年前後に作られた直熱3極管の古典球なので音が良いのは想像がつくと言う物。 ただし、出力が極小、製作例が無い事、何より品物が出回っていない事で認知度は殆んど有りません。 P損失3Wでプレート電圧が150V、ヒーターが2Vなので電池管だと思われます。 大きな出力は望めませんが、4本揃っているので、プッシュプルにして完成させます。 結果的には0.8Wですが、立派な音がするアンプに成りました。

参考諸特性

周波数特性

5hz〜27.7khz(−3.0db)

最大出力 0.8W(1khz5%歪)片チャンネル
入力感度 0.6V時0.8W
歪率 0.095%(1khz0.03W)
負帰還 3.4db
ダンピングファクター 2.6
消費電力 27W
残留ノイズ 1mV(ボリューム最小補正無)
サイズ 幅226mm x 高さ146mm x 奥行153mm位

英国GEC直熱3極管。 KB/Z、10E/122、PM202。 Super-Power。
2V0.2A、150V17mA、3W、2150Ω、μ=7.5 

WE396A、6N3、6H3、5670、2C51、 CV2831、CV2866、TE21、6385等のピン互換ですが、特性は其々違いが有ります。

6.3V0.3A、300V18mA(1.5W)、μ=35、 800Ω

メインの配線はウエスタンエレクトリックのビンテージケーブルを使ってあります。

音の良い220KΩドイツ・ビットローム抵抗です。 コンデンサーは薄電極フイルムコンデンサーです。 此処では耐圧200Vの物が使えるのが嬉しいです。
線材は綺麗に束ねるのが好きでないので・・・。 ヒーターがAC点火なので、少しシンプルに見えます。
ウエスタンのトランスの様なケースが気に入って購入しました。
設計と制作

ヒーターを2Vで動作させる電池管CV1246の仕様が載っていたので、今回の設計は比較的簡単に行きそうです。 問題はプレート電圧を150V、P損失3Wを越えない所で使用しますが、、パワーは望めません。 4本有るので此れをいかしたいと思います。 前段の球選びもなやみましたが、テスラの6CC42が相応しいのでは? と思い使いました。 回路は作動式プッシュプルで入力トランスをつかいました。 有名なUTC、O−25です。 600Ω:600ΩのCT付きのマイク用でも使えるはずです。 其の為、バランスコネクター(平衡)にも対応させる事も出来ます。 今回、ヒーターは高音質を狙って交流点火としました。 実際に交流点火を好むマニアもおられますが、此処では電源トランスが1Aしか取れないので、強引に交流点火で行くしかない為です。 試作では無帰還でダンピングファクターが1.0以下だったので、最初はP−G帰還を6db掛けてみました。 しかし、ダンピングファクターは上がったものの、歪の改善が少なかったので、オーバーオールを考えました。 入力トランス仕様のプッシュプ回路にNFBを掛けるのは面倒です。 で、チョット考えてOPTの2次側に工夫しました。 トランス巻き数は0−4Ω間と4−16Ω間は同じなので中点の4Ω端子をグランドラインに落とします。 この方法でNFB量も減らすことが出来す。 若干入力感度がいいので、INPUTトランスの使える範囲が広がります。 いわゆる600Ω:600ΩのCT付きが対応できると思います。 NFBはボリュームの位置によって多少変動しますが、この方式は昔のアンプの回路を覗いていると使われてるので、新しい技術では有りません。 ただ、全段差動式に此の回路が応用できたのは私は新発見です。 色々な場面で使えそうですヨ! スピーカーの0Ω端子がグランドでは無くなるので、スピーカー切替機を使う場合はBTL対応の物が必要です。

回路図

CV1246はP損失3Wと成っていますが、予備球も無い古典球を使うにあたり、此処では自己バイアス式で1本あたりP損失2Wで使っています。 ヒーターは2本挿入されているのを前提にしているで、必ず2本いれないと、過電圧に成ってしまいます。 6CC42のカソード電圧を1.8V確保する為にプレート電圧が101Vに上がってしまいましたが、低めのB電圧164Vに合わせてあります

CV1246・6CC42 プッシュプルアンプ回路図(PDF)
周波数特性表
歪率特性表

OPTはzp=8kΩの物を使いました。 概ね3本の線が同じ感じに成っています。 10khz帯が若干悪い感じと言う所ですね。 しかし、プレート損失がプッシュプルで4Wしかない事を考えると凄いです。 最大出力0.8Wと言ってますが、それは10khz帯の一番悪い値なので1khz帯では普通に1W出しても余裕が有ります。

凄いよ!

私は入力トランスや中間トランス仕様の音が大好きです。 ですから周波数特性を見ると少しガックリ来ちゃいますが、此処で使った入力トランスも増幅率を上げる為では無く、プッシュプルの信号を作るためと、ライントランス的な意味合いも兼ねて入れています。 デジタル機器からアナログに戻さらた信号を再度整え直します。 今回はUTCのO−25に合わせて2次側に18KΩの抵抗を入れ、高域の乱れを抑えています。 この抵抗が無いと、ボリュームの20KΩ負荷だけだと22Kkz辺りに2db程盛り上がりが出てきます。 但し、高域が伸びるので、私は付けていません。 一見みると真空管が沢山入っていて、さぞ、パワーが出そうな感じですが、実際には全体が小さいアンプです。 小さくても大きくても、手間は普通に掛かるのが問題ですが、普通の部屋で自分の為のアンプなので、かなり贅沢なアンプでは無いでしょうか? 人前で鳴らせるパワーはないですが、本当に良い音だと思います。

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