ドイツ軍用管 RS282シングルアンプ
横プレート PTT10F, 腕付きRS282 Single Amplifie

RS282を使ったアンプを計画して初段に使う球も決まらないまま部品配置を済ませました。此の球は先端にプレートの電極が出ていて感電の危険が有るので対策が必要です。ケースの中央付近に出力管を配置させ触れにくい位置にもって行き更にソケットを7cm程下げでシャーシーを設計しました。LIST製の背が高い大型OPTを配置しましたが小さく見えます。初段にも形に特徴の有る真空管、横型プレートのPTT10Fを使ってみました。
性能表
最大出力    5W(片CH)
総重量    19.2Kg
残留ノイズ 1.9mV(入力ショート・フィルター無し)
入力感度   230mV時4W 
周波数特性  30hz〜35khz(±3db)

回路方式  INT結合
寸法    485(横)、355(奥)、285(高)mm
初段にはSIF−PTT10Fを使いましたが何処を調べても詳細がわかりませんでした。 友人からの情報でWE101D同等品と言う事迄解りました。そこでヒーター電源を繋ぎ確認した所2本共に正常に動作確認が出来ました。
SIF−PTT10Fの横型プレートに通電した時のアップ写真です。問題は増幅率が6と低いのでINPUTトランスを追加して入力信号を増幅して補う様にしました。
テレフンケンのドイツ軍用管RS282送信管で、100Wクラスの傍熱3極管です。高さも30cm級の大型管で腕を広げた様な形は独特です。幅も12cm位あります。ソケットも独特で一般のピンが出ている真空管と違い逆に成っています。
大形アンプですが約20kgと比較的に軽く作ることが出来ました。RS282送信管のソケットは自作品で穴位置を出すのに少し苦労しました。
大型出力管を小さく見せる為と感電対策を考慮してシャーシーからソケットを下げる事にしました。其の為高さの確保が必要になります。私が何時も使う角材を辞めて今回は板で木枠を作り和風の竹を使い民芸調に仕上げてみました。
我が家の近くは温泉地が有り休日にはよく行きます。そこの露天風呂の一部が竹で作られ外の景色を眺めながらゆっくり湯に浸かるのは極楽気分です。此の和風の雰囲気をイメージしてホームセンターで細い竹を買ってきました。加工は想像以上に面倒で横に何本も並べる時に隙間が開いてしまうので削りながら合わせていきます。
万が一にも感電しないように出力管を低く沈めましたが天辺にはプレート端子があり危険なのは変わりません。使用にあたっては各自感電対策することを忘れてはいけないと思います。
回路の検討
回路はINPUT,INT、OPTの3段トランスで固定バイアス回路です。自己バイアス回路にすると安定は良いのですがB電源が高圧に成るので考慮しました。SIF-PTT10FはINT仕様にしました。内部抵抗が5.6KΩと高いのでNC14では1次側のインピーダンスが合致しないので本当はNC16を使いたい所ですが手持ちに無かったので妥協しました。部品点数が少ないのでシャーシー内部はスッキリしています。
気になる本機の音は

球集めからシャーシ木枠造りまで完成させるのは時間が掛かりました。家族の評価は外見を見て「これ一台だけ浮いている」です。つまり此の一台のみ他のアンプとイメージが違うと言う意味で印象は良くない様子です。私は苦労して作った物に音を聴いてから評価してくれ! と思います。しかし、居間の見える所に置く場合「かたち」の良いアンプを置いて欲しい気持ちは理解できます。 本来は1000V級の球ですが電圧を半分に抑えて約5W出力のアンプに成りました。3極管の音の良さも加わりトランス多用のアンプは実に良い音で鳴ってくれます。INTとライブに直熱管を使用した場合、傍熱管のかまぼこ型特性に比べ高域に持ち上がりが有ったり少し違いますがCRを使って特性改善したのでは音質悪化が考えられるので此のままで使用しています。 実際本機でも40Khzあたりの可視聴範囲外に5db程の持ち上がりが有りますがINT使用時独特の音質は澄んだ綺麗な音です。

感電注意

この出力管は大きく上の金具には高圧部分がむき出しになります。電気を通電時に誤って触れると感電の危険が有ります。製作者は当然内要を知っていますが第三者は何も知りませんので絶対に触れない場所に置くなり、絶縁対策等をしっかり行い安全には配慮して下さい。私はソケットを7cm下げ危険な部分を触れにくくして電極にクリアラッカーを厚く筆塗りして対策しました。それでも十分では無いので使用時はラックの最上段の中に置き使用する様にしています。最低でも子供の手の届かない場所に置くくらいの配慮は必要です。

型番

ヒータ電圧

ヒータ電流

Pi(mA)

Ep(V)

増幅率

内部抵抗

PTT10F

4.5

1

12

190

6

5600

型番

ヒータ電圧

ヒータ電流

P(mA)

Ep(V)

増幅率

内部抵抗

RS282

8

1.6

185

1000

12.5

3300 


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