AC/PENプッシュプル・アンプ

オール・古典ナス管

U14,AC/HL,AC/PEN Push-Pull Stereo Amplifier  By S.Suzuki
サムテックの★大型ケースAssy★を利用しました。
3極管が好きで,当初AC/HLを入手した時にパワー管を探したところAC/P1が見つかりました。ところが既に製作例が有った為に別の球を捜しました。同じAC/シリーズです。丁度P1の5極管のような物でPENがあり計画を立てました。
市販のシャーシーで手ごろな物が有ったので此れを利用しました。実はこのケースは私の要望で作って頂いた様な物なので便利な事に最小限に必要なパーツが揃っていて電流計と電圧計まで付いています.VRは2連物が2個付いているのでバランス入力にも対応が可能です。
前段にはAC/HL(MAZDA)ナス管です。
ヒーターを繋げるとセンター付近に赤やけしたカソード見え、放射状に開いたプレートがあり、変わった形の構造をしています。
4V1.1A
出力管はAC/PEN(MAZDA)ナス管をつかいました。英国では初期に作られたオーディオ用の多極です。プレートを支える金具もしっかろとしていて、一見パワーの有る球の様にも見えます。実際にはプレート電圧も電流も低いので大きなパワーは望めません。今回の仕様でプッシュプル回路で2W(歪9%)が最大でした。
整流管はU14(Marconi)直熱タイプ全波整流管です。当初、PTの220V端子を使いましたが電圧降下で190V位まで落ちてしまい予定外でした。最終的には回路変更をして使っています。
4V2.5A
製作と感想

回路はシングル・アンプが4回路入った様な回路でフローティングOPT回路です。入力側にはUTCのA−20を使い信号を分けています。私はRCAコネクタではなくプッシュプル回路のバッファー・アンプから接続しようと思い、バランス・ケーブル対応で製作しました。AC/PENは一般的な5極管接続で、可能な限りのパワーを搾り出しています。・・・とは言っても最大で2Wです。写真の規模から想像が出来ないと思いますがパワーは少ないので贅沢なアンプ・・・と言うか・・・いい音がしないと困りますよね。B電源にはフイルムコンデンサを多用しました。
最終的に音質は真空管アンプ特有の澄んだきれいな音で濃密な2Wです。 1日聞いていてもアンプの温度も上がらずに安心して扱えるのは嬉しい事です。非常に贅沢を感じます。

回路図
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