4.5W+4.5W 2017' 2
AC/P4,6N3P Push Pull Amplifie
WE102F,WE104
ヨーロッパ系古典式真空管アンプ

自作トランスケースも!

昨年製作した8cmの小型スピーカーがメチャクチャ気に入っています。 このスピーカーに合う真空管アンプを作るのが楽しくて堪りませんが、能率が低いので205Dの2Wパワーでも少し足りません。 やはり3〜4W位必要でしょうか。 じゃー2A3は? これは別の所でメインの座にいるので駄目です。 前置き長い・・・今回ヨーロッパ系真空管AC/P4を使った真空管アンプの紹介です。 ヨーロッパ系の真空管は詳細が良く解らない球が多いでよね! この球も同じで詳細不明です。 無線と実験2008年9月号に渡辺直樹氏の記事が有る様です。 パラ・シングルで4Wでるらしいので、わたくしはプッシュプルで4Wを目指して作ってみたいと思います。 以前AC/PENは使った事が有ります。 今回、送信管の様に真空管トップにプレート端子が出ています。 小型の送信管かと思っていましたが、ブラウン管の偏向管で使われた様です。 ダイヤ型で細身でスタイル抜群です。 あまり出回っていない球を使う事がある意味楽しいところであります。 シングルで2Wでそうなので普通は此れでも十分ですが、もう少し出力を上げた物が欲しいと思います。 此のパワー管は傍熱管なので電源に気を使いません。 と、言う事で一寸思考を替えて電源をACアダプターで手軽な物にします。 使用するACアダプターは24V4Aの規格です。 真空管のヒーターだけでも約1.5A。 後はB電源の高電圧電源はDC−DC昇圧型で、こちらも約1.5Aで合計3Aが最低必要になります。

参考諸特性

周波数特性

6hz〜131.8khz(−3.0db)

最大出力 4.5W(1khz5%歪)片チャンネル
入力感度 1.4V時4.5W
負帰還 6db
ダンピングファクター 3.1
消費電力 24V2.86A  (ACアダプター24V4Aを使用)
サイズ 幅226mm x 高さ165mm x 157mm位
旧ソ連6N3Pです。 互換品が沢山有りますよ WE396A、5670。 2C51も。 6.3V0.300V(1.5W)、μ=44。 
AC/P4詳細は不明。 箱に書いてあった試験データー4V1A、300V/470Ω20.1mA、μ=16。その後プレート損失は6Wと判明。

電源は此のモジュールを使います。 最大40Wですが、24VのACアダプター時370V、73mAだったので約26Wの出力でした。 

ヤフオクで「DC−DCコンバーター B電源」で入手出来ます。

トランスケースは自作しました。 私の製作方法を今回紹介します。真空管とケースに合わせて5.5mmMDFで切り出した後で木工ボンド固定し硬化を待ちます。
木工ボンドで接着し硬化した後でカンナやヤスリで角を丸めて、実際のトランスケースの様に似せて行きます。
MDFは塗料を吸ってしまうので木工ボンドを水で薄めて2回程塗って表面を固くして下準備します。
車の塗料の下塗り材としてホームセンターへ行くとサフェーサーがあります。 プラサフと言う名で販売されています。 此れを塗って、一度400番のやすりで磨いて、更に塗り、800番のヤスリで表面がツルツルに成る様に磨きます。
黒の塗料もカーコーナーに置いてあるスプレー式の物です。 2〜3回塗って完成です。 細かな事は気にしない事です。
外側が完成した後、トランスを中に入れで固定します。 仕上げに固定用の木片を付けて完成です。 スミマセンこんなにも適当で!
細身でスラットした感じは中々のものです。 良く見るとAC/P4の形が独特で綺麗です。
後ろ面はスッキリしています。 スピーカーは8Ω端子がLR。 後はDCジャックのみです。

配線は綺麗では有りませんが、100台以上作って来ましたので、99%一発で動作します。 と言うのも、段階を置いてチェックしている為ですが・・・。 配線コツが解ってきたのでしょうか? 今はもうハムで悩む事も99%有りません。 

設計と制作

テレビやオシロスコープの偏向出力に使われた球のようですが、はたして、どの様な音を聴かせてくれるのか楽しみです。 AC/P4は細身の美人スタイルですが39φ11cm程の比較的小さな出力管です。 本来の使い方は100kΩ位の負荷(ブラウン管の)偏向ヨーク700Vを6mA位でスイッチングさせていたのでは無いかな、と推測します。 つまり、何と言うか・・・オーディオ用として使えるのか? AC/Pのシリーズには4種類見つかりました。 P,P1,P4,PENと有りますが、このP4だけが詳細が抜けています。 肝心なプレート損失がわかんない! 一回り大きなAC/PENがp損失8Wです。 ネット検索探すと見つかりました。 P-K間330V22.7mAなのでp損失7.7Wで使っている記事が有り、特性まで載ってました。 これは実際の製作例なので参考に成ります。 但し、同じように100hz帯域の歪率が良くありませんでした。 今回私としては多めの6dbのNFBは此の改善が目的です。

回路図

P損失7.7Wで調整しましたが熱暴走しました。 出力管のグリッドに電流が流れる様なのでグリッド抵抗を220KΩから100KΩにしましたが改善が見られなかったので更に51kΩに交換しました。 それでも改善しませんでした。 結局、P損失6.4W迄下ました。 カソードの抵抗値が此処まで下がると、前段の球をSRPPにして好かったと痛感できます。 その後プレート損失が6Wと判明したので5%までギリギリ大丈夫だと思います。 一つ注意事項が有り、SRPPのカソードとヒーター間の耐圧100Vを超えてしまいます。 ACアダプターは24V。 ヒーター4個直列にしますが、そのうちの2個をグランド側でなく、プラス側に近い方にするとヒーター電位が12V上がるので112V迄い行けるようになります。 強引な裏ワザですが、SRPP中点を112Vに出来るのでチャンと規格内に収める事ができます。

ACアダプター・バージョン電源回路
AC電源バージョン電源回路
6N3P・AC/P4 プッシュプルアンプ回路図(PDF)
ACアダプター式は高電圧のDC−DCコンバーターを使いますが、高周波ノイズが有ります。 実際に聞こえない数十khzですが、測定すると2mV位有ります。 また、ACアダプターは電流に余裕が無いと、スタート時起動できません。 出力管側は大きなヒーター電流が有りますが、偶々抵抗が入っている為に突入時の過電流カットせず動作します。 ギリギリの3Aの物でも動作しましたが余裕が必要なので4Aの物を用意しました。
周波数特性表
歪率特性表

100hz帯の歪を改善したいのは山々ですが、簡単には改善できません。 6N3Pや出力トランスの組み合わせも関係します。 旧ソ連6N3Pは音が良いらしいですが、使ったこ事がないので、交換せず行きたいと思います。 俺的には1Wの水面下を粘っている根性が気に入りました。 傍熱管は直熱管より歪が少し多いのは普通の事です!

凄いよ!

最初に一聴した時は直熱管ではないの? と錯覚しました。 周波数特性を見て高音寄りと思ってましたが、バランスも良いです。 「重低音聴きたければ、高音もっとチャンと出さねば!」と言う事で、高域に艶があるので爽やかです。 耳に聴こえない20khzを出す為には100khz位の余裕のあるアンプが必要なんでしょう! ハイレゾ対応です。 それにしてもAC/P4と言う真空管は型も音も良いです。 MT管の頭が鏡の様に見えますが、AC/P4は下側が鏡の様で、これが又更に雰囲気を良くしています。

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