EC52、2A3直熱3極管シングル・アンプ
UU8,Mullard ECC52,Mini Watt2A3 Single Amplifier
2004'9
 真空管2A3はサムテックに有ります

英MAZDAのUU8両波整流管です。4V2.8A、350V250mA

前段にはマラードのEC52を使いました。9ピンの専用ソケットB9Gタイトが必要です。μ=60増幅率の3極管。

ヨーロッパ系の2A3です。2A3は私が特に好きな球で中国製やRCAと聴いてきましたが、この度はシルバニアの1枚プレートの2A3とこの2A3を入手しましたので此処で久しぶり気合を入れて作る事にしました。

ヨーロッパ系の球でまとめてみました。整流管はヨーロッパに拘らない場合は5U4等の2A3と形状が同じ物を選ぶと良いと思います。UU8はヒーター電圧が4Vの為に制限抵抗で合わせ込みうをして有ります。
円柱の大きなのがフィルムの電解100μのコンデンサです。あと2個のブロックコンデンサは22000μの容量があり2A3のDCヒーター用です。今回は初段のEC52もDC点火方式にしました。
裏面の写真です。中央より右側が電源関係、左は2回路対称配置で並んでいます。2A3のカソード抵抗は1KΩでオーマイト可変タイプの物を800Ωに固定して使ってあります。


EF50・直熱3極管2A3シングル・アンプ回路図
EC52・直熱3極管2A3シングル・アンプ回路図
回路構想

今までに2A3アンプは沢山作って着ましたが出力トランスが気に入らずにバラしたりして気が付いたら20台近くの手持ち真空管アンプが有るのに2A3のアンプが一台も無い事に気が付きました。ご存知の様に出力が3W位の物ですが今回は贅沢ですがLISTの100Wクラスのコアを使った物を注文しました。しかもインターステージ・トランスの仕様です。INTはCS25のコアをバイファイラ巻き1:1で特注しました。LISTの位相特性が良い事は分かっていますので今回は軽くNFBを掛けて周波数特性改善を行う予定です。真空管のヒーターは全て抵抗で適正電圧に調整を行い突入時の過電流を抑える設計です。初段のドライバー管もDC点火にします。このINT式アンプはCR式に比べて何倍かの価格アップしますがCR式では伝えられない音をしっかり伝える事が出来るように思います。初段に使うμの高い球はムラードのEC52を使う事にします。

製作と調整

INTのトランスの配置がOPT(出力トランス)、PT(パワートランス)の近くだと何らかの影響が出る場合があるので出来る限り離す事が大事で、その中で格好の良い配置を考えます。特にパーマロイは影響が大きいです。 ハム・バランサーは100Ω巻き線の物を使いましたが22000μの効果絶大で問題となるノイズが無く調整用VRを回しても殆んど差がありません。中央で固定することにしました。ただし厳密に言うと歪率特性では違いが現れますので歪率計が有る場合には最小値になる所に合わせます。これは出力にも関係しますので私の場合は2W位の時に最小値に成るように合わせて有ります。調整は2A3カソードの抵抗を800Ωに固定しました。

視聴結果
出力は片側で4W(8%歪時)ありました。NFBは6db掛けてあります。特性を測ったところ10kHZ付近に2.5db位の落ち込みが有りましたが聴いたかんじでは問題は無さそうです。全体の特性としては12hz〜50Khz(−3db)と真に優秀な特性になりました。当初は少しハムが出ましたのでOPTのB電源の根元に100μのコンデンサを追加して解決しています。音の印象としては今までの2A3アンプと違い気持ちの良い低域を感じます。INT仕様ながらNFBを掛けても発信しない位相特性が良好のトランスは心地良い澄んだ音がします。
今回使用した部品
今回製作した真空管アンプの部品の一部はタイムトラベルで購入しました。同一の球を使ったアンプも部品キットで購入できるので便利です。私は球とINT,OPTのトランス、抵抗類はこちらで購入しました。PTやコンデンサは手持ちの物を使いました。2A3のヒーター用ダイオードはショット・キー・ダイオードです。線材は音の信号が通る所はウエスタンエレクトリックのエナメル・シルク、シールド線はOFCケーブルと少し凝った物で製作しました。

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