201A,112A直熱3極管シングル・アンプ
電池式真空管アンプ &  エリミネータ化電源
オールナス管 UX201A・112A小出力アンプ

Mini Watt Single Amplifier 2003'10

UX-201A RCA の古典真空管でナス管です。 中がほとんど見えないのが残念!。 やはりオレンジ色に輝くのが、見えないと気分が出ません。
主役の部品が揃いましたので、試作をします。 第1案を作って0.3W出力の小型アンプの回路が完成しました。 最終回路は視聴の結果で決める事にします。

今回は1920年代の古典球アンプを意識してるので、まず形から気分を出す事にして、トランスケースから作ることにしました。 模型でよく使う航空ベニアとヒノキの角材を使い作ることにします。。

図面を作り上記写真のように3mmの航空ベニアをきります。 角材を隅に使いながら強度を増すように箱状に製作します。 写真のように設計通りに出来ているか確かめながら作業を進めます。 

4個同じ物を作ります。 殆ど完成ですが、塗装も大事な作業です。 オートバックスに「プラサフ」と言う下塗材のスプレーがありますので目地を埋めて、車用の塗装で仕上げます。 目地を埋めないと筋が出てしまうので肝心なところは手が抜けません。 

手持ちの古いトランスを真似して作ってみましたが、リベットを付け、端子台、プレートを作れば説明しなければ誰も分からない位にレトロ感タップリのトランスケースになりました。
トランスケースに続いて真空管ソケットですが、3mmの航空ベニアと5x10mmの角材でベースを作り、銅板を切って作りました。 仕上げはトランスケースと同様です。 コンデンサー・ケースは3個位作りましたが上手く出来ないので没になりました。
まな板状の元になる板を作りました航空ベニアと角材を利用します。 本来ならば15mm厚位の板1枚で作るのですが、裏面に多少現代の部品を納める為に5mmのベニアに10mmの角材を使い高さ10mmの部品なら下面に入るように製作しました。
RCAの古典球UX112Aの1925年製と自作した真空管ソケットです。 処女作としては上出来では・・・。 決め手はローレット・ネジでしょうか?。 最初は小さく作り過ぎ、このネジが球のベースに当たって入らず、一回り大きく作り直しをしました。
表には丸型のメーターを付けるスペースがあります。 通常の配線の10倍位の時間を掛けてようやく完成しました。レオスタットのボリュームは2KΩなので出力管112Aのカソードの抵抗として使ってあります。
あとはレトロ風のつまみと、トランスのラベルを付けて完成の状態です。
底面には多少の配線と現代部品を使ってありますので、充分実用になる音質に仕上がりました。 調整は各球のハム・バランサーですがセンター付近で固定しましたが、ハムは全くありませんので、50Ωの抵抗2本でも良いかと思います。 シャーシーが金属では無いのにハムが無いのには驚かされました。 


112Aシングル・アンプ(初期回路)
201A・112A古典球シングル・アンプ(最終回路)
遊び心いっぱいの真空管アンプ
以前ラジオ球で有名な6ZP1アンプを製作しましたが反響がありました。 以前から計画していた201Aを前段に出力管に71Aを探していましたが、同じナス管の112Aが2本揃いました。 同時期に作られた71Aより高感度なのが特徴です。 出力は期待できませんが、秋の夜長、ゆっくり聞くのには最適です。 何時ものように製作しても・・・。 遊び心を出してみました。 エリミネータ時代、家庭に電気が来た時代の初期。 シャーシーが木材、まな板に配線した時代の雰囲気で作ってみようと思います。
回路は完成ですが、ソケット、トランスケース等は全部つくります。 今回の様に前段も直熱3極管の場合はヒーター回路を考える必要があります。 そこでコーセル製のDC−DC電源を各1本に付けるようにしてハムを最小限に抑える設計にしました。1個1000円程度で約4〜8V位の入力で正確な5Vが出てきます。 今回製作したトランス・ケースは仲間の話によると、USAケンヨンとかツルーテスト似で、いずれも戦前から有るメーカーの様で、たまたまヤフー・オークションで見つけた物を真似てみたしだいです。
ようやく完成しました。

配線に使用した線材はVA線の中の銅線を使いました。 1,6Φですので簡単に形を作る事が可能です。 当然ですが、高圧部分もありますので使用中は触れたら感電します。 残りの作業はトランス・ケースが新品のように見えますので、模型用プラカラーで汚す塗装をして古さを出し仕上げましたが模型工作の要領です。、これも予想以上の時間がかかりますが楽しみが尽きないアンプです。

エリミネータ電源
専用の電源部も完成しました。写真の様にシャーシーは同一形状で横に並べて接続します。 オイル・コンデンサーが低い物が無く一寸大きいですが妥協です。 当然上部はグランド線が出ていますが200Vラインも有り危険なので注意が必要です。 今回使用した球は全て直熱管なので、スイッチを入れると直ぐに音が出てくるのが気持ちが良いです.。AC線も気分を出してコタツのコードとACプラグも古い物を使って製作しました。 
総合評価

気になる音質ですが、出力トランスが小さいので、低域が弱いと思いましたが聴いてみると以外に問題は感じません。そこから出てくる澄んだ音はオール直熱3極管の音です。 中間トランスは最終的にCR接続に変えて更に音質向上しています。 トランスは良い物を使わないと悪くなりますね! 今回は音が出ればOKと決めていたので、特性を取るのを辞め純粋に見た目で楽しむ事にしました。 夏川りみのCDを1曲目に選びました。声が綺麗なので、このアンプが完成したら聴こうと買って置いた物です。 声も音楽も良いです。 今回は112Aで作りましたが171Aですと約3倍の0.9Wの出力がでると思います。0.3Wは今まで製作したアンプの中ではシーメンスCaの0.6Wの半分で最小の物でしたが、私のスピーカは105db/Wなので問題ありません十分に実用に成ります。 オール直熱3極管の艶やかでいて、適度なダンピングで切れの良い音を聴かせてくれます。 遊び心いっぱいで冗談のように製作した1920年代風のアンプは如何だったでしょうか?。音質重視の場合はOPTを奮発する事でより良くなると思われます。
完成から2週間位たったのだろうか・・・。 通常聴く音量では出力が0.3Wの事を忘れていました。雑誌などで有名な新さんがよく視聴に使われているホリーコーの「私のいる時間」のCDでもパワー不足を感じません。能率の良いスピーカーとの組み合わせで成し得た112Aアンプは大成功と言えます。 但し、調子に乗り過ぎて、音量を上げ過ぎたら駄目ですよ・・・。 秋の夜長、ゆったりとした気分で濃密な高音質を楽しみましょう。

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