高級オーディオ用巻線抵抗で自作アッテネータとセレクタ

あるキッカケで業務用の高級スイッチが入手できました。一般オーディオ用の物とは比較に成らない程優秀なのは素人が見ても分かります。3回路4接点2段と1回路25接点5段が揃いましたので良い物が作れそうです。

セレクター側は接点の中点も端子があり完全に切り離しが可能の構造になっています。セイデン高級ロ−タリ−スイッチSD−56SG、4−4−28@30600円も検討しましたが今回は同等かそれ以上の物を入手出来ました。
製造から30年位は経っている物ですが、厚く贅沢に金メッキされた接点を眺めていると何故か嬉しくなります。 両方のスイッチのクリック感が多少固めですが今回は約1センチ厚のアルミダイキャストに入れて完全シールドにして大きめのノブを使う事で問題は無いと思います。
これが噂Dale製シリコン被覆巻線抵抗です。メタルクラッド抵抗では有名と思います。RS−2B、NS−2A、NS−2Bと抵抗値により混在します。NSシリ−ズは無誘導型、NS−2Aはオ−ルドタイプです。
1940年代のウエスタンエレクトリックのエナメル・シルク線を銀ハンダ付けしてアルミ・ダイキャストのケースにセレクターと共に組込みました。RCAジャックのシャーシー絶縁材はABS製を避け現段階では最高の物を使いました。

セレクタ、アッテネーターは蓋を取り付け殆んど完成しましたが、格好が悪いですね・・・。実は此れは部品の一部です。 この後は同じケースを2個使い、レコードも聴ける様にイコライザーアンプを作ります。電源部と回路を切り離し綺麗なケースに入れて完成です。製作記はこちらです。


アッテネータ抵抗値計算(2接点:L−Padラダー型)
アッテネータ抵抗値計算 (1接点: 直列タイプ型 )
仲間のアドバイスで抵抗は音質面でカーボンか巻線が良いとの事になり、今回の抵抗はDale製シリコン被覆巻線抵抗を選びました。 巻線抵抗の選定はこちら視聴屋のホームページを参考にしてスフェルニースの巻線抵抗YAM22を探しましたが購入不可能の為にDele製に成った経過です。
偶然にもアッテネーター用とセレクター用の高級ロータロースイッチが入手できました。抵抗は@4〜500円と泣き泣き価格ですが、購入可能な抵抗値表から綺麗なAカーブに成る値を探して下記の抵抗値に決定しました。Aカーブとは最小位置から回した場合に急に大きな音が出ないように回した量よりも遅れて抵抗値が大きくなるカーブの事を言います。当初100KΩを考えましたが大きな抵抗値が21KΩとの事でしたので20KΩで計算しました。発注時に必要な抵抗が揃わなかった為に定数を一部変更しましたので平均20.6Ωに成りました。
ステップ数 R1 R2 合計抵抗
1 0 21000 0.0 21000
2 4100 15000 21.5 19100
3 7500 13000 36.6 20500
4 11000 11000 50.0 22000
5 13000 8000 61.9 21000
6 14000 6300 69.0 20300
7 15000 5110 74.6 20110
8 15500 4100 79.1 19600
9 15500 2740 85.0 18240
10 19600 2700 87.9 22300
11 19600 2220 89.8 21820
12 19600 1600 92.5 21200
13 19600 1116.8 94.6 20717
14 19600 953 95.4 20553
15 19600 800 96.1 20400
16 19650 650 96.8 20250
17 19650 499 97.5 20099
18 19650 400 98.0 20000
19 19650 330 98.3 19930
20 20000 250 98.8 20250
21 20000 200 99.0 20200
22 21000 160 99.2 21160
23 21000 120 99.4 21120
24 21000 63 99.7 21063
25 21000 0 100.0 21000


視聴と評価

音量調節用のボリュームのみで此れだけ音質に違いが出るとは思いませんでした。色々な情報があり頭の片隅では多少は分かっていた事ですが、モット早く取り入れるべきだったと反省してしまいます。2台目のアンプを製作する前に巻線抵抗のアッテネーターを作るのをお勧めいたします。 当然な事ですが、パワーアンプの入力に安いボーリュームが入っていたのでは意味が無いので外します。出来たら全部、最低でもグリッド抵抗のみでも巻線抵抗に交換しなければ意味が有りません。今回はL−Padラダー型の2接点方式を使いましたが、1接点の簡易型でも同一効果が期待できます。接点数も上の方は殆んど使わないので10接点位でも充分と考えますので手持ちの接点数で減衰量を増やし設計すると安く製作が可能と思います。P型は直列に幾つもの抵抗が通るので個人的にはお勧め出来ません。 特に、夜小さな音量で聞いてみて下さい。 この違いが分からない方は無いと思います。 別世界がそこにあります。