2010年10月
 10月23日朝の温度は-2度でした。寒い寒いと言いつつ9:30から収穫を開始しました。今年は雹の被害がなくそれから3日間で約7トンのふじの収穫ができました。黒星病という病気の果実が多くあって問題でしたが、色もまあまあ、蜜はたっぷり入っていて思ったより良いりんごに仕上がっていました。驚いたのは日本に多い、鳥の害や実割れ(軸の周りが割れてしまうこと)がほとんどなかったことです。ただ収穫は大変でした。300メートルの長い通りの収穫ですから、乗用車を無理やりに入れて運びました。喜びもつかの間、次なる問題が起こりました。それは蜜が入りすぎていることでした。欧米では一般に密入りは嫌われるのです。長期に保存している間に蜜が腐る可能性が多いためです。消費者は蜜を知りません!売れるかどうか心配しつつ、ルーマニアを後にしました。大きなりんご用の冷蔵庫を借りて保管しました。全部売れることを祈りつつ!    

   

   

2010年4月
 昨年の剪定作業は大変だったので今回はスタッフの堀君にいっしょに行ってもらいました。ふたりで3日半剪定をしました。とにかく頑張って剪定は終わりましたが、誘引作業はまだ途中で帰ることになりました。残りは現地の人に任せました。今年の花芽は良好で収穫が楽しみです。2年続きで雹害にあっています。今年は被害のないように祈ります。もし今年もあったら雹除けネットの設置を考えなくてはならなくなります。さて、農場での4日間は楽しい生活でした。堀君は近くのホテルに泊まりましたが、私は農場の家に泊まりました。風呂無し、電気無し、トイレは野外でと、まだまだ設備は不十分ですが、暗くなったら眠って、明るくなったら起きて仕事をする生活はストレスもなくもちろん日本での生活のように携帯電話もかかってきません。時間になれば農場のヨネラさんが食事を作ってくれて、10時と3時にはコーヒーが出てきて快適でした。