■ 太古のロマン
上高地、現在はそう呼ばれ、様々な意味で知名度は抜群です。
由来は諸説ありますが、
『上河地/上河内が上高地へと変化した』という説が一般的です。
私的には、後述する説にロマンを感じているのですが・・・。
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■ 安曇族伝説と上高地
遥かな昔、
九州の地から大海を渡り、川を上り、安曇の地に住みついた海洋民族の安曇族。
史実によると、
大和朝廷の時代に、戦い(乱-らん-)に敗れ、落人のように逃げ延びてきた、
といった説もあるようです(1500年前頃)。
今では、『安曇野』という言葉を、
地域を指す言葉/地名として、あたりまえに常用していますが、
いつの時代あたりから用いられ始めたのかは、私は存じません。
『安曇野』のふりがなが、『あずみの』なのか『あづみの』なのか、といった論議や、
安曇族とは何ぞや?などといった話題も、どこかしらミステリアスな気がします。
北安曇郡、南安曇郡といった「安曇郡」名や安曇村(現在の長野県松本市安曇)なども、
安曇族と何かしら関係があるのでしょうか。
一方、北アルプスには、
穂高(前穂高岳,北穂高岳,奥穂高岳,西穂高岳)の名を冠した高峰があります。
穂高町(長野県南安曇郡)には、海神族を祀る穂高神社(本宮)があります。
加えて、上高地の明神池のほとりに、穂高神社奥宮があります。
さらには、奥穂高岳山頂に峰宮が祀られているそうです。
(私は奥穂高岳に登ったことがないため、実物を見たことはありませんが。)
穂高神社の、本宮では9月下旬に、奥宮では10月上旬に、
それぞれ『船』を用いた祭事(祭典)が行われます。
山国信州で、海にまつわる『船』のお祭りが行われることも、
海洋民族とされる安曇族と、少なからず関係があるのでしょう。
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海から内陸(安曇野)へ、
そして、水(源流)を求めて/探して、川-梓川-を上り、
上高地へと辿りついたのでしょうか。
さらには、天に昇るが如く、北アルプス最高峰へと・・・。
上高地、それは、神が降り立つ地。
『神降地』から上高地と呼ばれるようになった、という説。
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つづく (
上高地-太古のロマン = 2 = )
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