◆ 小太郎伝説  = 1 = (1/5) ◆

= Geological_Topics =

 


■ 泉小太郎 伝説

小太郎伝説・・・。
「湖沼の水を落水させ、平地(耕地)へと変貌させた」という開拓伝説です。

『小太郎伝説』をご紹介しましょう。
物語の表現は地域によって、若干、異なりますが、大筋は同じです。
大町ダム(高瀬川-大町市)の、ダム見学路に設けられたパネルを引用させていただきます。

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お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、『竜の子太郎』と酷似しています。
かつて、テレビ番組の『まんが日本昔話』にも、同様の物語が登場しました。
番組のタイトルバックも、これがモチーフアニメだったと記憶しています。
おそらく、同種同類の物語(民話/伝説)は、日本各地に存在するのでしょう。

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信州安曇野一帯に伝わる『小太郎伝説』の発端(原作?)は、
江戸時代(1724年)、松本藩によって編纂された書物『信府統記』にあるようです。
現代文に直され、物語風になった『小太郎伝説』は、
 ・長野県のホームページ[キッズチャンネル・ながの]           
    http://www.pref.nagano.jp/kids/menu3/minwatop.htm
 ・生坂村のホームページ[プロフィール/小太郎伝説の由来]
    http://www.village.ikusaka.nagano.jp/info_ikusaka/syoukai.htm
などで、ご覧いただけます。

なお、物語の舞台となった現在の生坂村山清路(さんせいじ)地籍には、
「山清路伝説」として看板が立っています。

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幼少の頃から親しんできた民話なのですが、謎めいた部分も多く、興味がそそられます。
『小太郎伝説』とともに、幼少期から伝え聞く『安曇族』,『八面大王』。
やはり、落ち着くところは、
『安曇族』,『八面大王』,『泉小太郎』の相互の関連性とでもなりますかね。
歴史や民俗学の専門の方々によって、史実に基づいた検証なども行われていますので、
詳細は、そちらにまかせるとしましょう。

当サイトでは、「地形・地質」と関連付けて、
私的な解釈を加えつつ、『小太郎伝説』の謎をアップロードしています。

地形・地質に接するときは、合わせて地名にも着目したいものです。
たいがいの地名(地籍名称)は、通称/俗称を含め、歴史的な背景があります。
民俗学的なものもありますし、自然環境を反映しているものもあります。
民話や伝説もまた、人々の生活風土の内から生まれ、語り継がれてきたものです。

「地形(地名)・地質」と「民話・伝説」、
全く異なるものですが、どこかに接点があるようにも思われます。

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   つづく ( 小太郎伝説 = 2 = )
 

     
     

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