シックハウス症候群とは    
 
    欧米ではシックビルディング症候群と呼ばれ  1993年 上原氏が自宅兼診療所に入居した際に  
   第一次オイルショック以後の省エネ志向から 家族や従業員に目がしみる、のどがひりひりする、  
   大規模建築物で換気量を1/3-1/4にしたことで、 気分が悪くなる、イライラする、記憶力が低下す  
   頭痛、めまい、倦怠感、吐き気などを訴える者 るといった異常が見られた。   
   が増加した。           (1979ファンガー)  その原因については医療機関、保健所、消費生  
   WHOは1983年にその定義を発表した。   活センターでもわからなかった。そのため自分で  
  壁紙をはがし出てきた合板に着目し、農水省に問  
    日本では一般の住宅において同様の病状が い合わせて合板に含まれるホルムアルデヒドにつ  
   発生し、「シックハウス症候群」という用語が いて指摘を受けた。自ら室内濃度の測定を行った  
   提唱され、一般に認知されるにいたった。 ところ、日本産業衛生学会の定める許容濃度に近  
                       (1994上原)      い数値がえられた   
 
 
 
 
シックハウス症候群の原因
  ■ 健康住宅研究会(旧4省庁、業界、学識者)の定めた  
  ----------------------------------------------- 優先取り組み物質   
       
  1. 高気密コウキミツ (設計セッケイ  
 
  ホルムアルデヒド  トルエン  キシレン  
  2. 自然シゼン換気カンキ不足フソク (設計セッケイまいカタ) ⇒ 室内シツナイ空気クウキ汚染オセン 可塑剤(フタル酸エステル類、リン酸エステル類)  
  3. 化学カガク物質ブッシツ多用タヨウ (設計・住まい方)   木材保存剤  防蟻剤(有機リン、ピレスロイド系)  
     
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  ■ 厚生労働省指針対象物質13品目  
     
        TVOC    
  室内空気汚染物質と発生源     ホルムアルデヒド(接着剤・防腐剤)    
        トルエン(溶剤)      
 
    キシレン(壁装材の可塑剤原料)      
    パラジクロルベンゼン         
    エチルベンゼン(有機溶剤)         
    スチレン(合成樹脂)             
    クロルピリホス(防蟻剤・殺虫剤)  
    フタル酸-n-ブチル(可塑剤)    
    テトラデカン(合成原料)    
    フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(可塑剤)  
    ダイアジノン(殺虫剤)    
    アセトアルデヒド    
    フェノブカルブ(殺虫剤)     
     
 
 
 
  シックハウス症候群ショウコウグン ツギのページ  
  シックハウス症候群の定義と診断基準(笹川2001)から引用