笠ヶ岳(敗退)

2006年6月2日〜3日(テント)
同行者 K先輩・O原


本当はスキーに行きたかったんですよ。
でもO原はスキー持ってないし、今回は普通に登ろうと言うことになりまして、どこに行こうか例によって前日まで悩みました。結局、行ったことがないアンドこれからも多分積極的に行かないと思われる笠ヶ岳をチョイスしました。

2日当日、朝4時に家を出発です。笠ヶ岳小屋でテントの予定なので、行程は8時間以上になります。早めに出発しました。
新穂高に車を停めて、歩き始めが7時頃。笠新道目指して林道を進みます。
途中、沢の左手に今も遭難者が見つからない穴毛沢を見送り、1時間あまりも林道を歩きます。

穴毛沢の由来は、沢の源流にある岩の裂け目が草に覆われて、女性のシンボルに見えるからだそうです。卑猥ですね。
名前はともかく、両側を崖に挟まれた恐ろしげな沢で、スキーで滑ろうとは思わないですね。


そんなこんなで笠新道到着です。
地図ではここに水が出ているはずなのに、出ていません。
ここで水を補充しようと思って、僕はあまり水を持ってきていませんでしたが、川まで汲みに行くのも面倒だったので、そのまま登ることにします。



急登だと聞いていましたが、本当に急です。
つづら折のきつい登山道が続きます。



1700m位から、穂高連峰がよく見えてきました。
今日の天気予報は快晴のはずですが、なんだかかすんでいますね。

1700mを越えたあたりから、豊富な残雪に苦しめられるようになります。
登山道が隠れてしまって道がよくわかりません。
雪渓のトラバースも非常に困難です。著しく危険なところはありませんが、歩くペースががくんと落ちてしまいました。そして2000mを越えたあたりで・・・





O原滑落!!!(5mくらい)

割と急な雪渓のトラバースをしていたところ、O原が滑落しました。
5mほどで停止しましたが、なんというか、見ていると結構スローモーションというか、それほど深刻に見えなくてつい笑ってしまったのですが、本人は「死を覚悟した」というくらい怖かったみたいです。
とにかく無事でよかった。
でも結局この事件で気持ちが萎えてしまいました。
この先頂上までは相当標高も距離もありそうだし、上のほうはもっと雪が多いだろうし、K先輩アイゼン持ってないし・・・。
しかも登山道が隠れているとビギナーの僕らにはルートファインディングが困難です。ていうか不可能です。
撤退に決定!



アイゼンのないK先輩は下りが大変です。
やっぱり登山は登りより下りが危険ですね。



結局、ふもとの川まで下りてきて、林道脇にテントを張って宴会しました。
6月の山はまだまだアイゼンピッケルの世界ですね。
来年この時期はスキーをやることにします。


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