白骨温泉源泉

2006年9月12日〜13日
師匠・K先輩・O原

師匠とどっか行こう、という話になりまして、ふだん我々だけでは行けないような所ということで、北穂池へ連れて行ってもらうことになりました。

ところが、当日は生憎の雨模様。
上高地まで行っては見たものの、雨脚は全く弱くならず、早くも撤退ムードが漂っていました。

せっかくの予定日を無駄にするのももったいないので、師匠が以前言っていた、白骨温泉の源泉に行くことになりました。

師匠の話では、野趣溢れる素晴らしい温泉との事。
山で温泉は白馬鑓依頼です。はっきり言って北穂池より楽しそうです。



上高地を少し戻って、白骨温泉へ向かいます。
そこから先は内緒ですが、とあるルートを通って源泉へと向かいました。

しばらくは平坦な道、途中から沢を越えて尾根筋を行きます。
一応道らしきものはあるのですが、普段全く人が通らないせいか、熊笹がかなり邪魔をしています。

しょっちゅう休憩しながら、3時間程度で源泉付近へやってきました。


まさに別天地。そこは温泉から湧き出るガスのせいでしょうか、
高い木が全くありません。ちょうど谷のようになっているのですが、低木と草がちょっと生えているだけ。あたりはかなりの硫黄臭さです。
「これはかなり期待できるんじゃ・・・!?」と胸躍らせながら温泉へと向かいます。

ところが!


「温泉がない!」

先日の記録的な豪雨のせいでしょうか。以前師匠が来たときにはあった温泉が消えうせていました。一応ちょっとした水溜り程度にはなっていましたが。

とりあえず、雨も降っているのでテントを設営して宴会をすることにします。

宴会もテントの中で、窮屈だったのですがそれなりに酔っ払ってくると、温泉を掘ろう、ということになりました。みんなフルチンで外に出て、水溜りを掘り起こしにかかります。


やってみるもので、しばらくたつとなんとか3人位なら入れる大きさの湯船が出来上がりました。温泉はどんどん湧き出していて、まぎれもなく白骨温泉特有の乳白色のお湯です。熱さも適温で、非常にいい感じの温泉になりました。

入ります。

温泉はまさに源泉って感じで、硫黄のにおいも強烈です。
温度は丁度いいのですが、雨が流れ込んでいて、ちょっとぬるいかな、という程度でした。

やはり温泉は温まります。外に出ても、しばらくはぽかぽかして裸のままでも平気です。ビールを飲んで、寒くなったらまた入る、そんな繰り返しでその日の夜は更けていきました・・・。


結局、翌日も雨は上がらず、名残惜しいのですが温泉を後に帰りました。
しかし、ここは良かった。またきます。
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