焼岳(山スキー)

2007年4月2日
同行:師匠・K先輩・O原

師匠に焼岳に連れて行ってもらいました。

当日朝は6時に集合して、師匠の車でまずは沢渡に向かいます。
天気は曇り。前日までの天気予報では今日は雨の予報で、行くかやめるかずいぶん悩みましたが、とりあえず行ってみる事にしました。

沢渡に着くと、曇ってはいますがそれほど悪くは無いようです。
駐車場に車を停めて、タクシーで釜トンネル入り口まで行きます。タクシーに4人分のザックとスキーが付くか心配でしたが、慣れたもので簡単にセダンのトランクに収納してしまいました。

釜トンネルはこの時期まだ一般車は入れませんので、入り口でタクシーを降りて歩いて通過します。人生初の釜トンネル徒歩通過です。


今日はK100Dを持ってきたので、感度を上げてノンフラッシュで撮影。
ここはまだ入り口付近なので結構明るく写っていますが、実際にはほとんど真っ暗です。非常灯の明りを頼りに狭い歩道を歩いていきます。

釜トンネルは全長1.5km程、約30分で抜けます。途中本当に暗いところがあって、一人で歩くのはちょっと嫌です。


釜トンネルを抜けて、ひっそりと人気のない上高地へ到着。道に雪も無く、時々土砂を満載したダンプが通過していきます。
この時期の上高地はひっそりとしていて、独特の雰囲気です。


大正池の手前を左に折れて、焼岳に向かいます。少し砂防道路を進んで、すぐに樹林に入ってシールを装着。スキーで進みます。


歩き始めは樹林の中を進みます。天気は以外に良くて、サングラスを持ってきて良かった。
時折急な斜面もありますが、まあ問題なく進んでいきます。
師匠のペースが速い!


2時間ほど歩いて、急な雪渓が現れました。ここもシールで登るの?って感じの急斜面ですが、師匠は驚く様子も無くどんどん進んでいってしまいます。


右手には、雄大な穂高連峰の姿が。
しかし、雪渓を登るのに必死で正直景色どころではありません。
この写真が水平だとすると、手前が雪渓ですから30度位はありそうです。とにかくキツイ。


雪渓も上部に来ると、ますます斜度が急になります。直登は当然無理ですから、斜めに登って折り返すのですが、斜めに登るのも困難な急斜面で、折り返しではいつ滑落するかどきどきで生きた心地もしない。
師匠は気にせずどんどん登っていきます。本当にこの人還暦か?

何とかあの喉の部分まで行けば、きっと楽になるはず・・・。


喉に付きました。
ここは多分斜度40度位ありました。スキーを脱いで、つぼ足で登ります。
気温が結構高く、足がズボズボゾーンです。振り返ると、今にも落ちそうな急斜面で非常に怖い。

結局、この上部に到達した師匠が「気温が高く、表層雪崩の恐れがある」との警告があり、ここで引き返すことになりました。
この体勢のまま後ろに下りるのも結構怖かった。


稜線まで行けず残念でしたが、雪崩れに巻き込まれて死ぬのはごめんなので、ここから滑ることにします。しかしいい天気だ。

気温が高く、雪も荒れていて、なおかつ急斜面という三重苦の斜面でしたが、コケても痛くなさそうだったので思い切って滑りました。
ここまでの山スキーの特訓が効いたのか、以前の天狗原のように全然滑れないということは無く、無理やりターンながらなんとか急斜面をクリアできました。
達成感がありなかなか楽しい斜面でした。


K先輩とO原は苦労してました。なかなか降りてこない2人。


途中から樹林に入り、登ってきた斜面を下ります。
樹林の中を滑るのも初めてだったので、非常に楽しかった。


上高地からは、またテクテク歩いて沢渡まで戻りました。
天候にも恵まれて、楽しい山スキーでした。

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