スキーシール(クライミングスキン)の再生
山スキーといっしょに、シールも落札しました。
ジルブレッタ用のアイゼンとセットで2700円の破格!
「アザラシの毛皮でできた本物のシール」とのうたい文句でしたが、多分違います。
(今時本物のなアザラシのシールなんてネットでも見たことありません。)
で、実際届いたものを見てみますと、これが非常に汚い!

「糊を付け足せば十分使えます」なんて説明がありましたが、
得体の知れないゴミみたいなのが
一杯シールにくっついていて、気持ち悪くてとても使えません。

というわけで、この汚いシールを蘇らせることに決めました。
↓これです!!


汚ね〜!

色々なゴミやほこりが付着しています。
グルーも劣化してダマになっています。こんなんでも粘着力はまだまだ強力です。

とにかく、このグルーの汚れをなんとかしなければいけない。
そこで、このサイトを参考にさせていただき、クリーニングしてみました。

そのサイトによると、
「ポスターなどの厚めの紙をグルーに貼り付けて、上からアイロンで熱すると、
温まったグルーといっしょに汚れが紙にくっついてくる。それを2〜3回繰り返せばOK」

とのこと。よし、いっちょやってみるか。

結果↓

う〜ん、イマイチです。

確かに紙に汚れがくっついて落ちるのは間違いないのですが、
このシールの汚れはそんな方法で落ちるレベルではないようです
更に、温度調節が難しく、ちょっと冷えると紙がシールにくっついてしまう!
もうこうなるともう手に負えません。ゴミを取るつもりが更に増やしてしまいました。

一時は、「このまま捨ててしまおう、こんな苦労をするくらいなら
15000円位ケチらないで新品のシールを買っちゃえ!」
とも思いましたが、せっかく安く手に入れたのだし、とりあえず別の方法を考えることにします。


そこで、ホームセンターでメタルスクレーバーを買ってきました。
これでグルーを根こそぎ剥ぎ取ってやれ!と勇んでやってみたのですが、
グルーの粘着力は強力で、そのままでは太刀打ちできません。
仕方がない、最終手段です。

ストーブで加熱


メタルスクレーバーをストーブであぶり、その熱でグルーを溶かして剥ぎ取る!
実はこの方法、カモシカスポーツの店員さんが教えてくれた方法です。
実際やってみると、面白いようにグルーが取れていきます!


グルーがすっかりとれ、基材が露出しました。
「MONTANA」とかいうメーカーのシールらしい。
端の方がちょっと取り難いけど、概ね綺麗に剥ぎ取れます。
ちなみにこれをやるとグルーの溶けたにおいが充満するので、
換気をきちんとしてやりましょう。



色々やってみて、グルーを完全に剥ぎ取るのに
ベストな方法だと思ったのは以下のやり方です。


1.グルー面にカレンダーなどの厚手の紙を貼り付ける。
2.メタルスクレーバーをストーブ、コンロなどで熱する。
3.熱したメタルスクレーバーをシールと紙の間に入れ、
グルーをを剥ぎ取りつつ紙を少しずつ剥がしていく。
4.はがれたグルー、汚れが紙について取れる。




この方法では、剥がしたグルーや汚れが紙にくっついて取れる
ことに最大のメリットがあります。
写真でわかるように、端の部分の汚れも綺麗に取れます。
メタルスクレーバーだけだと、剥がしたグルーの処理が大変なのですが、
この方法なら紙と一緒に捨てるだけで手もほとんど汚れません。


↓こんなに綺麗になりました。
これでやっと第1段階終了です。このあと新しいグルーをつけなければなりません。
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