栂池 天狗原(山スキー)

2006年3月15日
単独

山スキーの道具もなんとか揃ったので、とりあえず初心者にも優しそうな天狗原に行ってきました。この日はびっくりするくらいの快晴。雲ひとつない素晴らしい天気でした。今日は新たな装備のスキー、ビンディングブーツシールタトゥーシュ35の初卸となります。

栂池高原スキー場からゴンドラに乗り込みます。ザックを背負って、ちょっと緊張。栂池のゴンドラは20分も乗ります。途中地形図などをみていると、中間駅から若者が乗り込んできて相席となります。

ゴンドラに乗った後、すぐにロープウェイに乗り換えます。ゴンドラ終点からロープウェイ駅まで100mほどの距離があるので、一旦スキーをはきました。まだ慣れていないのでビンディングにブーツをセットするのも一苦労です。
10分ほどロープウェイを待ち、すぐに乗り込みました。ロープウェイはまだ動いていないと思っていたのでラッキーでした。今日は3名乗車。同乗者が係の人に聞いたところ、今日は100人ほど上がったそうです。



ロープウェイ終点です。ロープウェイを降りたところでバックカントリーに入る簡単な注意事項の説明がありました。
外に出てみると、ガイドツアーの集団がビーコンチェックなどをしているようです。その向こうに成城大学小屋が見えます。いよいよ僕もバックカントリーの世界に足を踏み入れたようです



どうしても他人の目が気になります。下手な動きをしてビギナーだと悟られたくない、という心理が働きます。そうは思うのですが、実際素人なのでぎこちない動作でシールを付けます。頑張ってつけたグルーはきちんと効いてくれるのか不安です。

それにしても暑いです。気温は10度以上ありそうです。今日の服装はパタゴニアのR0.5、R2、アークテリクスのハードシェルというレイヤリングだったのですが、ベースレイヤーのR0.5だけで十分です。

シールもなんとかついたので出発します。


初めてのシールをつけてののぼりですが、出だしに丁度ツアー集団と重なってしまい、何気ない振りして歩くのに難儀しましたが、緊張もあったか結構違和感がありました。その後しばらく歩いているとシールにも慣れてきます。雪は緩んではいるものの基本的には新雪で、トレースがしっかりと付いている状態。そのトレースをたどっていきます。
快晴無風の天気の中、スキーをぱったんぱったんさせながら登っていきます。のどかでいいですねぇ。
シールはよく効いて、前には滑るけど、後ろには滑りません。昨日の夜張り切って塗ったシールワックスのおかげでしょうか。

30分ほども歩くと、傾斜がきつくなってきます。直登だとシールが効かず後ろにずり下がってしまいます。しょうがない、面倒だがジグザグに上ります。


急斜面を20分ほどで登りきると、天狗原直下の比較的斜度の緩い斜面を10分ほど登り、天狗原到着です。歩き出して1時間程度で付きました。カンタンなものです。ちょっと物足りないくらいです。


疲れたので、昼飯にします。今日はゆっくりとカレーうどんです。


白馬乗鞍岳への斜面です。アリンコの列のように人が続いています。僕は悩んだけど諦めました。


八方尾根。北のほうは富山湾と思われる景色も見えました。とにかく天気が良かった。風もあまり無かったです。



すべりはひどいものでした。去年の針ノ木のときもそうだったのですが、やわらかい雪の上に新雪という条件で、非常に滑り難い。
ゲレンデのように、踏んでもスキーが帰ってこなくて、ターンができません。普通に斜滑降しているだけで、スキーが突然沈んで転びそうになります。
無理やりスキーを曲げて、ほとんどまともにターンできずに無理やり降りてきました。途中何度もビンディングが外れて、深雪の中で付け直すのに苦労しました。

そして、このときに不覚にもザックにくくりつけておいたR2を紛失したのです。
スキーがうまくできなくてちょっと残念でしたが、山行自体は非常に楽しいものでした。
次はもう少し新雪を練習してから挑みたいです。

山行記録TOPページへ 登山記録一覧へ